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麗しのヴァンパイア

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第三百三十六話

                第三百三十六話  入浴の時も
 シャンパンを一本空けたところで入浴出来る様になった、カーミラは使い魔達のその言葉を聞いて言った。
「では今からね」
「はい、入浴をされますね」
「そしてその後で、ですね」
「朝食ですね」
「朝食のメニューは何かしら」
 カーミラはそちらのことを尋ねた。
「それで」
「オムレツにです」
「トマトとレタス、そしてブロッコリーのサラダとです」
「そしてハムを薄く切ったものです」
「それにパンとチーズです」
「わかったわ、では入浴の後で」 
 それからというのだ。
「それからね」
「はい、休まれますね」
「ベッドに入られて」
「そうされますね」
「ええ、そうしてね」
 そしてというのだ。
「今日は眠るわ」
「はい、それでは」
「その様にします」
「ベッドは奇麗にしていますので」
「朝食の後でお休み下さい」
「そうするわ、ただ食べた後はね」
 カーミラはその後のことも話した。
「歯を磨くわ」
「そうされてですね」
「ゆっくりと休まれますね」
「全てを終えられてから」
「そうするわ、では今から入るわ」
 カーミラは席を立った、そうして。
 風呂場に向かうと服を脱ぎ浴場に入った、そして浴場で身体を洗いそれから湯舟に入り温まると水風呂に入り。
 何回か繰り返してから周りに控えている使い魔達に言った。
「朝食の時もシャンパンを飲みたいわ」
「では一本用意しておきます」
「その時に」
「それで宜しいでしょうか」
「いいわ」
 微笑んで返事をした。
「それでね」
「はい、では」
「シャンパンも用意します」
「朝食に加えて」
「飲みものはそちらを」
「赤ワインが好きだけれど」
 血を連想させるからだ、カーミラはワインは基本こちらなのだ。
「けれどね」
「シャンパンもお好きですね」
「白も」
「ええ、そちらもよ」
 湯舟の中で優雅に微笑んだ、そうして今は入浴を楽しむのだった。


第三百三十六話   完


                  2021・1・21 
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