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夢幻水滸伝

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第百九十三話 小さな街からその十二

「主食はな」
「そちらですね」
「やっぱり炒飯はな」
 何といってもというのだ。
「一日一回は食べんとな」
「駄目ですか」
「炒飯は基本や」
「中華料理の」
「起きた世界でもよう食べてるしな」
「好物なのですね」
「上に大が付くまでのな」
 そこまでのというのだ。
「好物や」
「そうですか」
「その炒飯も出るわ、そやからな」
「このお昼はですね」
「鵞鳥料理にな」
 それに加えてというのだ。
「炒飯や」
「それを食べて」
「また午後も頑張ろうな」
「わかりました、それとお茶もですね」
「お茶は炒飯以上に欠かせんな」 
 この飲みものはというのだ。
「それこそ」
「やはりそうですね」
「お酒もええが」
「お茶はそれよりもですね」
「ええ、それでな」
「これからですね」
「お茶も飲もうな」
 昼食の時にというのだ。
「そうしよな」
「それでは」
「勿論デザートも出るしな」
「あの、デザートですが」
 デザートと聞いてだ、アルフィアンはリーに少し苦笑いになってそのうえで話した。
「午後は人と会いますので」
「ドリアンはか」
「出来るだけ」
 止めた方がいいというのだ。
「確かに味はええですが」
「ごま団子や」
 デザートはとだ、アルフィアンは笑って答えた。
「そっちや」
「そうですか」
「そややとええな」
「はい、ドリアンでないと」
 兎に角この果物が駄目だというのだ。
「ええです」
「それやとな」
「はい、これからですね」
「お昼にしよな」
「時間になれば」
「あと少しや、しかしイスラムはこの世界でも寛容やな」
「豚肉についてもですね」
 アルフィアんは李0の言いたいことを察して先に言った。
「実は、なので」
「それで日本でもカツ丼も食べるか」
「あのお料理も」
「あれも美味しいしな」
「コレステロールは高そうですが」 
 実際にかなり高い、美味いことは美味いが。
「しかしです」
「食べるか」
「栄養面から見ても問題ですが」
「コレステロールでな」
「ですがあの味は素晴らしいです」
「ボリュームもあるしな」
「ですから」 
 それ故にというのだ。 
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