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おぢばにおかえり

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第六十三話 お家に帰ってその十四

「アイドルになって欲しいとか言いながらそうも言うなんて」
「複雑な気持ちなんですよ」
「複雑?」
「はい、先輩みたいな人を見てると」
 どうしてもという口調でした。
「そうも思ってしまいます」
「そうなのね」
「声優さんやアイドルになってトップになってもらいたいですし」
 それにというのです。
「ずっと教会にいて欲しいともです」
「思ってるのね」
「そうなんです」
「ううん、矛盾もしてるし」
 本当にそうも思います。
「わからないわね」
「そうなんですね」
「私としてはね」
 どうにもです。
「本当に」
「先輩のルックスと声ですから」
「アイドルや声優さんになれるのね」
「それもどちらもトップに」
「こんな小さくてなれないでしょ」
「アイドルでも小柄な人いるじゃないですか」
「そういえばそうだけれど」
 有名アイドルグループのセンターだったあの人も背は一五二センチで私より二センチ高い位です、ですが今も第一線で活躍しておられます。
「本当かしら」
「声優さんだと小柄な人多いですよ」
「前にも言ったわね」
「普通に一四四・五センチの人がトップ声優ですよ」
「私より五センチ以上小さいのね」
 私の背は一五〇です、本当に小さいです。
「それはまたね」
「業界でも小柄で有名ですよ」
「小学生位?」
 一四四センチだとするとです。 
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