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麗しのヴァンパイア

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第三百三十四話

              第三百三十四話  朝になり
 遂に夜明けになった、すると。
 カーミラは自分からだった、先生達に言った。
「もうこれでね」
「終わりね」
「そうしようっていうのね」
「ええ、決着はつかなかったけれど」
 それでもというのだ。
「朝になったから」
「そうね、貴女はお日様の下でも大丈夫だけれど」
 今田先生がカーミラに応えた。
「やっぱり得意でないわね」
「そうよ、貴女達がそうしたいならいいけれど」
 戦いたいならというのだ。
「受けるけれど」
「いえ、相手が得意でないなら」
 今田先生はカーミラに答えた。
「私も遠慮するわ」
「私もよ」
 今日子先生もこう述べた。
「相手が不利な場所では戦わないわ」
「そうするのね」
「そう、だからね」
 それでというのだ。
「もういいわ」
「そうなのね」
「そう、だからね」
 それでというのだ。
「これで終わりにしましょう」
「今回はそれでいいのね」
「勝負がつかなかったことは残念だけれど」
 それでもというのだ。
「貴女が不利な状況で戦うつもりはないわ」
「貴女もなのね」
「ええ、ではね」
「今回はこれで終わりとして」
「また機会があれば」
 その時にというのだ。
「戦いましょう」
「わかったわ、ではね」
「これでね」
 お互いに構えを解いてだった。
 そうして一礼して去った、今田先生は今日子先生にカーミラとは別の道を進みながらこんなことを言った。
「いい勝負だったわね」
「本気のね」
「そして次の時はね」
「勝敗をつけたいわね」
「そうしたいわね」
「今度こそはね」
 こうしたことを話してだった。
 先生達は家に帰った、それはカーミラも同じだった。


第三百三十四話   完


                   2021・1・15 
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