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ドリトル先生と不思議な蛸

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第七幕その九

「思わないよ」
「そういうことだね」
「その人それぞれに好きなものがある」
「好きじゃないものをしても」
「好きじゃないところにいて」
「楽しくないよ、他には僕は生きものも学問も好きだけれど」 
 今度はこうお話する先生でした。
「学問が嫌いな人もいてね」
「生きものもだね」
「好きじゃない人もいるね」
「そういうことね」
「中には自分以外の生きもの全部大嫌いな人もね」
 そうした人もというのです。
「いるよ」
「そのどうして生きているの?」
「自分以外の生きもの全部大嫌いって」
「一体どうして生きているのかな」
「というかどんな性格なのかな」
「その人は凄く図々しくて強欲で執念深くてヒステリックで怠惰な人でね」
 そうした人だというのです。
「自惚れも強くて努力もしなくてね」
「いいところないね」
「あの、そんなので生きていけるのかな」
「人の長所全部捨て去ったみたいな」
「そんな人だけれど」
「まあそんなおかしなことこの上ない人もね」
 どうにもというお顔でお話する先生でした。
「いるからね」
「そうなのね」
「それでそんな人がだね」
「自分以外の生きもの全部大嫌い」
「そうなんだね」
「まあこんな人は僕も一人しか知らないから」
 ここまでの人はというのです。
「まあ例外仲の例外ってことでね」
「気にしないことね」
「というかそんな人好かれないでしょうね」
「自分以外の生きもの全部大嫌いならね」
「誰でも自分が嫌いな人は嫌うから」
「実際嫌われていたよ」
 その人はというのです。
「今言ったけれどとんでもない人だね」
「絶対に知り合いになりたくないね」
「親戚でもそっぽ向くよ」
「性格悪いにも程があるから」
「まあこうした人もいるってことだよ」
 世の中色々な人がいるということというのです。
「そういうことでね」
「それじゃあだね」
「僕達はそうしたことも頭に入れて」
「それでだね」
「楽しんでいけばいいのね」
「そういうことだよ」
 先生はこうしたこともお話してでした。
 皆で楽しみながら調査を続けました、勿論調査も楽しむのでした。 
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