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ホームレスと犬が掴んだ幸せ

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第二章

 その光景を見てティアーは所長に話した。
「あの、リックさんですが」
「うん、彼をだね」
「このセンターで」
「丁度パートの仕事が空いてるしね」
「だからですね」
「働いてもらおう」
「そうしましょう」
 こう所長に言った。
「是非」
「それがいい、この人なら」
「働いてくれます」
「真面目に。そして」
 所長はさらに話した。
「そして仮住まいも用意して」
「そうしてですね」
「家族でね」
「暮らしてもらいますか」
「そうしてもらいましょう」
 二人でこう話してだった。
 所長がリックに申し出た、そしてだった。
 リックはセンターで働きはじめてだった、仮住まいにカルマと一緒に住む様になった。するとだった。
 カルマはいつもだった。
「まずはですか」
「こいつにです」
 リックは食事の時カルマにご飯をあげつつティアーに話した。
「ご飯をあげてなんです」
「そうしてからですか」
「俺も食べます」
 その様にしているというのだ。
「いつも」
「そうですか」
「家族でして」
「それで友達で」
「ですから」
 だからだというのだ。
「そうしています」
「そうですか」
「これからもそうします」
 ティアーにカルマを見ながら話した。
「ずっと」
「そうですか」
「こいつがいますから」
 それ故にというのだ。
「俺は幸せですから」
「家族でお友達なので」
「一人でいる時に会って」
 そのカルマと、というのだ。
「こいつにいつも助けられてきました」
「精神的にですね」
「はい」
 その通りだというのだ。
「ですから」
「まずはですか」
「こいつにご飯をあげて」
 そしてというのだ。
「そうしてです」
「リックさんがですね」
「食べる様にしています」
「そうですか、あの」
 ティアはここでそのリックにさらに話した。
「ここで頑張って働いてくれたら」
「そうすればですか」
「正式に採用されます」
 パートではなくというのだ。
「そしてお家もです」
「これもですね」
「仮住まいからです」
「普通のアパートにですね」
「住めますので」
「これから頑張れば」
「そうなります、頑張って下さい」
「そうさせてもらいます」
 リックは強い光を放つ目で答えた、そうしてだった。
 彼はカルマと共に暮らし仕事に励んだ、すると正社員になることが出来てそしてカルマと共にアパートに入ることも出来た。そうなってもまずはカルマに食べさせて次に自分であった。いつも彼といて笑顔になっていた。


ホームレスと犬が掴んだ幸せ   完


                   2021・3・27 
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