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フォース・オブ・イマジナリー

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Turn:35 ヒトミの決意

 
前書き
共に壁を乗り越えるためファイトすることとなるヤイバとヒトミ
ファイトを通して自分を見つめなおすヒトミ
二人の再起を賭けたファイトの行方は果たして……… 

 
カードキャピタルのテーブルでデッキの調整をするヤイバ
「お前も随分と気合を入れているな」
ツムギとファイトしながらシュンが問いかける
「これは俺にとっても重要なファイトになるからな」
そう呟いてブラスター・ブレードを見つめているとデッキを手にヒトミがやってきた
「始めよう」
「ああ」

Turn:35 ヒトミの決意

「ライド、ナイトスクワイヤ アレン」
アレンにライドしたヤイバが目の前のロゼンジを見据える
「ライド!クォーレ・メイガス、スキルで二枚確認、好きな順番で戻し、ロゼンジのスキ
ルで一枚ドロー、そしてもう一枚クォーレをコール」
再び登場したクォーレのスキルで山札を確認するヒトミ
「(わっ!?こんなことあるんだ)」
確認したカードを見て驚くヒトミだったが気を取り直してカードを戻す
「リアガードのクォーレ・メイガス(8000)でアレン(8000)にアタック」
クォーレ・メイガスの放った光がアレンを貫く

1st damage
【忠義の騎士 ベティヴィア】
トリガーなし

「続けてヴァンガードのクォーレ・メイガス(8000)でアレン(8000)にアタック」
「ノーガード」

Drive check
【ロンバス・メイガス】
トリガーなし

「ロンバスか」
強力なアタッカーとなるロンバス・メイガスが見えたことで警戒するヤイバ

2nd damage
【沈黙の騎士 ギャラティン】
トリガーなし

「立ち上がれ!勇気という名の光の剣!ライド!ブラスター・ブレード!」
光を背後から浴びながら一人の騎士が立つ
その手に持った剣を掲げ大きく振るう
その姿を見たヒトミは胸に手を当て大きく深呼吸する

「こんにちはー!あれ?お姉ちゃんとヤイバさんがファイトしてる」
「いいタイミングで来たな」

「まずはブラスター・ブレードのスキル!リアガードのクォーレ・メイガスを退却」
大きく剣を振り下ろし放った衝撃波がクォーレ・メイガスを切り裂いた
「ういんがると友誼の騎士 ケイをコール、ケイのスキルで山札からベティヴィアをコール」

「友誼の騎士 ケイってあんなこともできるんだ」
「友誼の騎士 ケイが手札から登場した時のスキルだ、一応ベティヴィアにも似たようなスキルがある」
ケイとベティヴィアはお互いがブーストした時、された時のスキルを持ちその力を最大限引き出すことが出来る
「ベティヴィアの場合は手札からケイをコール、両方揃ってなければいけないがその分一枚ドローできる恩恵がある、と言ってもカウンターブラストを一つ使うからケイを優先して使うかと言われるとそうでもない」
「なるほど~」
シュンの説明に感心するアリサ
「手数が足りないな………さっきダメージに落ちたギャラティンがあればよかったんだが」
先ほどのアタックをガードしていた場合ブラスター・ブレードとケイ、どちらかのスキルがコスト不足で使えなくなってしまう
「その場合どっちをあきらめるんですか?」
「まあ、ブラスター・ブレードのスキルを使わない方向で進めるのが無難だろうな、クォーレ・メイガスは放っておいても問題ないユニットだしな」
「でもお姉ちゃんの手札にはロンバス・メイガスが………」
「ロンバスならまだいい、悪いパターンは矢代の手札にステラ・メイガスがある場合だな、ブーストが残っている状態だとキツイ」
「(ぎくっ)」
表情に出さないように努めたがシュンの言うとおりヒトミの手札にはステラ・メイガスがあった
「(って、外野のこと気にしてる場合じゃないよね、まずはこのターン)」
「ういんがる(8000)でクォーレ・メイガス(8000)にアタック」
「ノーガード」

1st damage
【ロンバス・メイガス】
トリガーなし

「そこにロンバスがいるっていうことは………」
「うん、宮導君の思ってる通り」
先ほど2枚目のクォーレ・メイガスで見た2枚
あの2枚は両方ともロンバス・メイガスだった
とはいえどうにかできる状況でもなかったのでヒトミはそのままにしていた
「ブラスター・ブレード(10000)でクォーレ・メイガス(8000)にアタック」
「(問題はここ、ダメージトリガーが出るかどうかはわからない、次のベティヴィアのパワーは24000か34000、スフィア・メイガスがあれば止められるけど………)
ヒトミの手札にスフィア・メイガスはない
つまりこの状況で撮れる最善の手は
「ニケ(15000)でガード」
ブラスター・ブレードの振り下ろした剣がニケに受け止められる

Drive check
【モナークサンクチュアリ・アルフレッド】
トリガーなし

「ケイ(11000)のブーストしたベティヴィア(24000)でクォーレ・メイガス(8000)にアタック」

2nd damage
【サイキック・バード】
クリティカルトリガー
クリティカル=クォーレ・メイガス(クリティカル2)
パワー=クォーレ・メイガス(18000)

「あー!もったいない!」
「とはいえ不確定要素が大きい状態だ、矢代の判断は間違っていない」
「そうね、私も彼女の立場だったら同じ選択をするわ」

「スタンドアンドドロー、レクタングル・メイガスにライド、ステラ・メイガスとロンバス・メイガスをコール」

「前列に2体コール、揺さぶりをかけてきたな」
「手札にモナークがあるのはわかってる、このターン2点与えると仮定してブラスター・ブレードのスキルで退却できるのはどちらか片方だけ」
「すでに2点裏だから放置もアリな盤面だな、お前ならどうする?」
「退却させるならロンバス・メイガスかしら、もう2枚見えてるし」
「“この先”を考えるとそうだろうな、残っていると後に響く」
「ガードして3点で止めるのはダメ?」
シュンとツムギが考察しているとアリサが割って入った
「それも手だな、ここで4点も後が辛くなる」

「ステラ・メイガス(9000)でういんがる(8000)を攻撃」
「ノーガード」
ステラ・メイガスが杖から放った光を浴びてういんがるが退却する
「レクタングル・メイガス(9000)でブラスター・ブレード(10000)にアタック」
「ノーガード」

Drive check
【ペンタゴナル・メイガス】
トリガーなし

レクタングル・メイガスが放った光をブラスター・ブレードは剣で受け止め振り払った
パワーの足りないレクタングル・メイガスだがトリガーが出ればパワーの足りているロンバス・メイガスと合わせ2点のダメージを狙うことも出来た
「ロンバス・メイガス(14000)でブラスター・ブレード(10000)にアタック」
ロンバス・メイガスの放った光がブラスター・ブレードを直撃する

3rd damage
【幸運の運び手 エポナ】
クリティカルトリガー
クリティカル=ブラスター・ブレード(クリティカル2)
パワー=ブラスター・ブレード(20000)

「光臨せよ!戦士たちの主!ライド!」
アルフレッドの体が光に包まれる
一筋の光が降り注ぎその中心からゆっくりと歩いてくるユニットがいた
重厚な鎧を見に纏い目の前を鋭い眼光で真っすぐ見据えていた
「モナークサンクチュアリ・アルフレッド!イマジナリー・ギフト!フォース」
空いたリアガードサークルにギフトの光が宿る
「モナークのスキルでブラスター・ブレードを手札へ、そのブラスター・ブレードをコール」
リアガードに降り立ったブラスター・ブレードが剣を構える
その姿にヒトミは初めてファイトした時のことを思い返していた
「(ずっと怖かった………ファイトすること、負けて辛い思いをすることを)」
デッキを持っていながらファイトする勇気が出せなかった
そんなヒトミを変えたヤイバとの出会い
何度もファイトして楽しさを知って、負けても笑っていられた
「(大事な試合で負けちゃって………せっかくチームに誘ってくれたのに、それで拒絶されるのが怖かったんだ)」
そんな中でもヤイバはファイトに誘ってくれた
「(もう恐れない!)」

「吹っ切れたか」
「いい表情してるわ、彼女」

「ケイ(11000)のブーストしたベティヴィア(24000)でレクタングル・メイガス(9000)にアタック」
ベティヴィアの振り下ろした剣がレクタングルを切り裂く
よろめいたレクタングルは攻撃を受けた個所を押さえながら目の前を見据えた
「(どの列にもシールドが足りない………ここでインターセプトすると後の攻撃が辛くなる、一か八かかけるしかない)」
ヒトミの手札にあるシールドはニケ(15000)一枚のみ
ヤイバの三回の攻撃を凌ぐには心許ないが………
「モナーク(28000)でレクタングル・メイガス(9000)に攻撃!」
「ノーガード!」

Twin drive check
【友誼の騎士 ケイ】
トリガーなし
2nd check
【モナークサンクチュアリ・アルフレッド】
トリガーなし

モナークのレーザー攻撃を受けて大きく吹っ飛ばされたレクタングル
ボロボロの体でなんとか立ち上がろうとする
「(このダメージチェックが勝負………お願い!)」

4th damage
【スフィア・メイガス】
ヒールトリガー
パワー=レクタングル・メイガス(19000)
ダメージ回復

「やった!」
最高のタイミングでのヒールトリガーにヒトミも思わず歓喜の声を上げた
「ブラスター・ブレード(30000)でレクタングル・メイガス(19000)にアタック」
「ニケ(15000)でガード!」
ブラスター・ブレードが振り下ろした剣がニケに受け止められる
「矢代とのファイトはこうでなくちゃ」
「今のはトリガーのおかげだよ、今度はこっちの番」

楽しそうに笑う二人の姿にアリサも目を輝かせる
「私たちの時と同じね」
「ああ、俺たちはヴァンガードファイターだ、互いの気持ちは、ファイトの中でこそ最も通じ合う」
シュンとツムギが互いに笑顔で話していると
「(そういえばなんでツムギさん当たり前のようにいるんだろう………)」
ヒトミがもう大丈夫だと安心したことでアリサが漸くそのことに気づいた

「手繰り寄せた運命のその先へ!ライド!」
手を広げながら姿を現す青い衣装の女性ユニット
「ヘキサゴナル・メイガス!イマジナリー・ギフト!プロテクト!」
ヘキサゴナル・メイガスの登場を見たヤイバはヒトミの残りの手札に注目する
「(あの中には切り札のペンタゴナル・メイガス………大事なのはこのターンの防御と、次のターンの攻撃!)」
ヘキサゴナル・メイガスの登場時スキルで山札を確認しドローしたヒトミは一気に攻めに出る
「サークル・メイガスをコール!ヘキサゴナル・メイガス(12000)でモナーク(13000)にアタック!」
「エポナ(15000)でガード!」

Twin drive check
【スフィア・メイガス】
ヒールトリガー
パワー=ステラ・メイガス(19000)
ダメージ回復
2nd check
【ヘキサゴナル・メイガス】
トリガーなし

「サークル・メイガスのスキルでこのカードは山札の下へ、一枚ドロー、サークル・メイガス(8000)のブーストしたステラ・メイガス(31000)でモナーク(13000)にアタック!」
「ブラスター・ブレード(10000)でインターセプト、友誼の騎士 ケイ(10000)でガード!」
ブラスター・ブレードとケイが立ちはだかりステラ・メイガスの放った攻撃を食い止める
「ロンバス・メイガス(14000)でモナーク(13000)にアタック」
「ノーガード」
ロンバス・メイガスの放った光でモナークがわずかに揺らぐ

「本来なら今のアタックでインターセプトしたいところだったろうが」
「ロンバス・メイガスのスキルでそれはできない、その上ステラ・メイガスのヒット時のスキルもある」
「ってことはもしかして………お姉ちゃんが押してる!?」
「ダメージチェックでスフィア・メイガスが出たあたりで流れが傾いたな」

「ライド!モナークサンクチュアリ・アルフレッド!イマジナリー・ギフト!フォース!」
ベティヴィアがギフトの光を受ける
「ブラスター・ブレードをコール、モナーク(28000)でヘキサゴナル・メイガス(12000)をアタック」
「ノーガード」

「えっ?クリティカル2なのに?」
「ツインドライブで2枚ともクリティカルでない限り矢代の負けはない、むしろここでガードして左右のリアガードに対する防御が足りなくなる方が危険だ」

Twin drive check
【幸運の運び手 エポナ】
クリティカルトリガー
クリティカル=モナークサンクチュアリ・アルフレッド(クリティカル3)
パワー=ブラスター・ブレード(40000)
2nd check
【忠義の騎士 ベティヴィア】
トリガーなし

しっかりと身構えてモナークの攻撃を耐え凌ぐヘキサゴナル・メイガス

3rd damage
【レクタングル・メイガス】
トリガーなし

4th damage
【レクタングル・メイガス】
トリガーなし

5th damage
【サイキック・バード】
クリティカルトリガー
クリティカル=ヘキサゴナル・メイガス(クリティカル2)
パワー=ヘキサゴナル・メイガス(22000)

「ケイ(11000)のブーストしたベティヴィア(34000)でヘキサゴナル・メイガス(22000)にアタック」
ベティヴィアが剣を構え向かっていく
「テトラ・メイガス(10000)でガード!ステラ・メイガス(5000)でインターセプト!」
テトラ・メイガスとステラ・メイガスがベティヴィアの攻撃を受け倒れる
だがヘキサゴナル・メイガスには攻撃が届かない
「ブラスター・ブレード(40000)でヘキサゴナル・メイガス(22000)にアタック!」
「スフィア・メイガス(20000)でガード!」
スフィア・メイガスが両手を広げて通せんぼの体勢を取る
ブラスター・ブレードも剣を下ろしその場から退いた

「このターンが勝負だ」

「降り注げ!聖なる守護の光!ライド!」
空からの光に包まれながら一人の女性がゆっくりと降り立つ
「ペンタゴナル・メイガス!イマジナリー・ギフト!プロテクト!」
ヒトミの切り札であるペンタゴナル・メイガスの登場でヤイバも身構える
このファイトの行方はペンタゴナル・メイガスのアタックをどうしのぎ切るかにかかっている
「コール!サークル・メイガス!ヘキサゴナル・メイガス!」
「リアガードにヘキサゴナル・メイガス!?」
ヘキサゴナル・メイガスの登場時のスキルが使えるのはヴァンガードの時だけ
だが、パワーアップのスキルはリアガードでも有効になる
そしてヴァンガードは5枚ドライブが可能なペンタゴナル・メイガス
「ペンタゴナル・メイガスのスキル!グレード3をソウルブラストして、3枚の手札を捨てることでクインテットドライブを得る」
だが手札をすべて捨てたことでヒトミの手札はゼロになっている
「ペンタゴナル・メイガス(12000)でモナーク(13000)にアタック!」
「閃光の盾 イゾルデ(守護者)でガード!」

Quintet drive check
【オラクルガーディアン ニケ】
クリティカルトリガー
クリティカル=ヘキサゴナル・メイガス(クリティカル2)
パワー=ロンバス・メイガス(24000)

2nd check
【テトラ・メイガス】
トリガーなし

3rd check
【スフィア・メイガス】
パワー=ヘキサゴナル・メイガス(37000)
ダメージ回復

4th check
【クォーレ・メイガス】
トリガーなし

5th check
【サイキック・バード】
クリティカルトリガー
クリティカル=ロンバス・メイガス(クリティカル2)
パワー=ロンバス・メイガス(39000)

「サークル・メイガス(8000)のブースト!ロンバス・メイガス(52000)でモナーク(13000)にアタック!」
「(このあともう一回パワー50000のアタック………止められないわけじゃないけど)」
ヤイバの手札とフィールドのシールドを合わせると合計で85000
手札を全て使い切りリアガードにはベティヴィアとケイが残る計算だ
「(可能性は低いが………こっちに賭ける)」
手札にある2枚のエレイン
つまりヤイバのデッキにあるエレインは残り2枚
ここを受けるということはそのうちの1枚を引くしかないが
「ノーガードだ」

5th damage
【ナイトスクワイヤ アレン】
トリガーなし

6th damage
【友誼の騎士 ケイ】
トリガーなし

「勝った?………」
「すごいすごーい!お姉ちゃんが勝った!」
自分のことのように喜んでヒトミの周りを跳ね回るアリサ
ヒトミはまだ信じられないというような表情で固まっていた
そんなヒトミにヤイバは手を伸ばす
「参った、完敗だよ」
戸惑いながらもその手を握るヒトミ
「ううん、クリティカルトリガーが2枚でなかったら危なかった………ありがとう、く………ヤイバ君!」
うれし涙と共に名前を呼ぶヒトミ
シュンとヤイバは互いに目を見合った
「っしゃ、もう一度ファイトしようぜ、今度は負けねえから」
「えー!?私もう疲れちゃったよ」
「いいからやろうぜ、ヒトミ」
ヤイバも自分を名前で呼んでくれたことを嬉しく思ったヒトミは顔を赤らめる
「じゃあ、もう一回だけ」
「よっしゃ、そう来なくっちゃ」

翌日もヤイバたちはカードキャピタルに集まってファイトしていた
「今日は負けないからな」
「それより私そろそろヤイバ君とシュン君のファイト見てみたいな」
楽しそうに話していたヤイバたちだったが
「私とも、ファイトしてくれませんか?」
そういって声をかけてきたのはルカと一緒にいたチームリノベーションの少女だった 
 

 
後書き
次回予告
「あなた達名前で呼び合うようになったのね」
「まだちょっと照れるんですけど」
「そういえばヒトミ、お前俺が名前で呼んだ時変な反応しなかったか」
「べ、別に変な意味があるんじゃなくて」

turn:36 山野ヒカル

「ただ、ヤイバ君と名前で呼び合ったらそういう流れになるよねって驚いて」
「何をぶつぶつ言ってるんだ?」
「ヒトミ俺のこと呼んだか?」
「っ!?ううん!なんでもない!」 
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