新ヘタリア学園
しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。
ページ下へ移動
第千百十話 大坂を手に入れるだけで
第千百十話 大坂を手に入れるだけで
日本妹は台湾兄にさらにお話しました。
「そもそも豊臣家は秀頼さんだけで」
「当時まだ子供だった」
「若し秀頼さんに何かあれば」
当時子供は簡単にそうなりました、このことは戦前までです。まさにしゃぼん玉飛んだの歌の様だったのです。
「終わりでしたし淀殿さんが」
「あの人が実質的な主で」
「この人は戦も政も全くわかっておられなかったですし」
日本妹はさらにお話しました。
「癇癪が酷くまた官位等もなく」
「あっ、当時は官位が重要でしたね」
「非常に不安定な状況だったので」
それが豊臣家の実態でした。
「もう大坂か出てもらったら」
「何の力もなかったのですね」
「そうでしたから」
だからだというのです。
「家康さんとしましては」
「大坂だけでよかったんですね」
「左様でした」
それで無理に滅ぼすことはなかったのです、何しろ秀吉さんの後の豊臣家は大坂を出れば無力化したので。
第千百十話 完
2021・3・19
ページ上へ戻る