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仮面ライダー エターナルインフィニティ

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第四百五十四話 それぞれの世界の勇者達その十三

「これは」
「凄いですね」
 ラナも見て言った。
「まさに紙一重です」
「うん、残像が見えたよ」
「あれは」
 まさにというのだ。
「文字通りの紙一重でかわして」
「そしてだね」
「今です」
 マアムはここで。
 サテライザーに前蹴りを出した、だがそれを。
 サテライザーも残像でかわした、カズヤはここでまた言った。
「先輩も」
「そう、寸前でです」
「かわしたね」
「そうしたのです」
「ただかわすでなく」
「一番隙がない様にです」
「直前でかわしたんだ」
「まさに攻撃を受けるその瞬間に」
「若し一瞬でも見誤るとだ」
 翼も言ってきた。
「それでだ」
「死にますね」
「例え蘇らせてもらえるにしてもな」
「それでも死ぬことは死にますね」
「そのことは事実だ」
 紛れもなくというのだ。
「死なないに越したことはない」
「そう思いますと」
「我々の訓練は実戦と同じでだ」
「死ぬか生きるかですね」
「二人はそれがよくわかっている、だからこそだ」
「ああして紙一重でかわす」
「そうしたこともしているのだ」
 翼はカズヤに強い声で話した。
「そして我々もだ」
「そうした訓練をすべきですね」
「私の番になればな」
「その時はですね」
「同じ様にする、遠慮なく来てくれ」
「なら全力でいきますね」
 風が言ってきた。
「次の翼さんの相手は私になりますが」
「宜しく頼む」
「それでは」
「ではな」
「あと今度の夕食ですが」 
 永澄が言ってきた。
「今紫苑さんが名乗り出ていますが」
「止めてくれ」
 翼は永澄に真顔で答えた。
「即座にな」
「そうしないとですね」
「死人が出る、あとセシリアやアンジュにな」
「そうした人達もですね」
「止めることだ」
 絶対にというのだ。
「そしてスウェーデンさんもな」
「あの缶詰を用意してるだ」
 そのスウェーデンが出て来た。
「ただ誰も空けようとしないだ」
「あの、絶対に空けないでよ」
 留奈が必死の顔で言ってきた。
「その缶詰は」
「そう言うから止めるだ」
「本当にとんでもないことになるから」
「うむ、あと紫苑さんの食事はな」  
 翼はまたこれの話をした。
「何があっても止めるぞ」
「さもないと本当に死人が出ます」
 ラナも同じ意見だった。
「ここは絶対にそうするのです」
「その時は止める」
 紗雪も言うことだった。
「何としてもな」
「紗雪なら紫苑を止められます」
 ラナはこう言って紗雪を応援した。 
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