| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

おぢばにおかえり

しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
 

第六十二話 二人乗りその三十八

「その人って」
「まあそのうちわかるわ」
「相手の子は本気みたいだし」
「だったらね」
「ちっちもね」
「とりあえず大学行って」
 何故か阿波野君がここで言ってきました。
「それで学科は宗教学科で」
「天理大学の?」
「はい、そっちに行きまして」
 それでというのです。
「卒業して修養科も出て講習受けさせてもらって」
「本格的ね」
「そうしてからですね」
「それから?」
「色々と動かないといけないですね」
「何に動くかわからないけれど」
 それでもです、私としましては。
「そこまでいさんでくれるならね」
「いいですか」
「本当に教会長さんいなるつもりね」
「感心な子ね」 
 またお友達が言ってきました。
「これはいい子よ」
「将来絶対に教会長さんになれるわね」
「ちっちはよく教えてあげてね」
「この子大事にしてね」
「ええ、同じ奥華の子だし」
 同じ高校でもありますし。
「大事な後輩の子だからね」
「そう、頑張ってね」
「この子大事にしてね」
「そうして何かと教えてあげてね」
「一生大事にしてね」
「そうさせてもらうわね、先輩として」
 本当にこう考えています、私としては阿波野君は何故かいつも一緒にいるので余計にそう考えています。 
ページ上へ戻る
ツイートする
 

全て感想を見る:感想一覧