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運動系恋愛

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第一章

               運動系恋愛
 森響は背は一六三程で黒髪をショートにしている、胸は服からはちきれんばかりであり如何にも気の強そうな目と眉が日焼けした丸顔にある。唇は赤で歯は真っ白だ。
 高校を卒業して警察官になった、趣味は剣道でありそちらは二十二歳で四段になった。警察の中の身体能力や体力測定はいつもトップで実は料理も得意だ。
 その彼女を見て上司の青島雄二警部補はよく言っていた。
「何にでも頑張るいい娘だよ」
「そうですよね」
「如何にも警察官になる為に生まれたみたいな」
「凄い娘ですね」
「真面目で正義感もあってな」
 それでというのだ。
「凄いな」
「ええ、あのままいきますと」
「物凄い警察官になってくれますよ」
「強いし正義感があって行動力もある」
「勿論勇気もありますし」
「県警もいい娘採用したな」
 青島はこうも言った、よく日に焼けた痩せた顔で彫のある目と黒い眉に大きな耳が印象的だ。黒髪は硬い感じで背は一七六程で引き締まった身体をしている。
「本当に」
「ですよね、あとプライベートも」
 青島の部下の一人がこう言ってきた。
「充実しているみたいですよ」
「ああ、そうなんだ」
「はい、高校時代から交際相手の人がいまして」
「その人と」
「幸せにやっているみたいですよ」
「別にプライベートはいいけれどな」 
 青島にとってはだ、彼は人のそうしたことに興味はないのだ。
「これといってな、けれどそっちもなんだな」
「充実していまして」
 それでというのだ。
「幸せみたいですよ」
「じゃあ余計にいいな、その彼と」
「幸せにですね」
「プライベートも過ごしてくれたら」
「警部補もいいですね」
「それならな」
 こう言うのだった、そして実際にだった。
 響は交際相手の池田久志と幸せなプライベートも満喫していた、だがそれでもで池田の友人達は彼に言うのだった。
「いい娘だけれどな」
「疲れないか?」
「あの娘と一緒にいて」
「ああ、僕は別に」
 背は一八七はあり痩せていて脚は長い、面長で目は小さく全体的に整った感じの顔だ。茶色の髪の毛をショートにしている。
「平気だよ」
「お前も体力あるからか」
「体格もあるしな」
「大学卒業までずっとマラソンの選手だったし」
「今も体育の先生だしな」
「だからね」 
 それでというのだ。
「僕はね」
「あの娘と一緒でも大丈夫か」
「身体もつんだな」
「そうなんだな」
「むしろああした娘がね」
 池田は響のことを笑って話した。
「僕にとってはね」
「いいんだな」
「ああした娘こそが」
「お前には」
「だから楽しく過ごしているよ」
 こう言うのだった、だが。
 周りは響のパワーにいつも驚いていた、それは池田との日常を見てもで。
 響は毎朝当直でないと四時半に起きるが。 
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