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夢幻水滸伝

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第百八十九話 二つの島の統一その十一

「そやからな」
「それで、ですか」
「太宰様については」
「何時かですね」
「マーガレット様と同じ陣営になられた時は」
「このニュージーランドもですか」
「もっとよおなる、そして今よりよおなるにはな」
 まさにその為にはというのだ。
「やっぱりな」
「オーストラリアと一つになる」
「同じ勢力になることですか」
「そうなることですか」
「そもそも兄弟やしな」
 ニュージーランドとオーストラリアはというのだ。
「この世界でも、一緒にやると一がな」
「二になる」
「そうなられますか」
「両国が一緒になることで」
「二やないな、もうそれが三になって四にもなって」
 そうしてというのだ。
「どんどんよおなるわ」
「確かにそうですね」
「オーストラリアが一緒だとです」
「何かと心強いです」
「お互いよく知っている国同士ですし」
「何かとやりやすいですね」
「そやからな」
 それでというのだ。
「ちょっとあっちとお話するか、それにな」
「それに?」
「それにといいますと」
「まだ何かありますか」
「オーストラリアとのこと以外にも」
「あの国だけやないで」
 オーストラリアだけではないというのだ。
「同じ勢力になるのは」
「といいますと」
「ポリネシア等ですか」
「ミクロネシアやメラネシアもですね」
「そちらもですね」
「あとパプワニューギニアやな」 
 この国もというのだ。
「話をしてみるか、パラオまでそうして」
 そのうえでというのだ。
「まあ一角の勢力にしていくか」
「まずはですか」
「その様にしますか」
「そしてそれからですか」
「そや、隣に東南アジアの諸国があってな」 
 そしてとだ、マーガレットは話した。
「そちらともどうするかやけどな」
「まずはオセニアですか」
「この地域ですか」
「この地域をどうするか」
「それからですか」
「一歩一歩、それが速くても遅くても確実にや」 
 マーガレットはこうも言った。
「進んでいかなあかんな」
「はい、物事は」
「そうしたものなのは確かですね」
「一足飛びにことを進めるとよくありません」
「それは失敗の元です」
「そういうことや、何事も確実にな」 
 まさに一歩ずつというのだ。
「進めなあかん、そやからな」
「まずはですね」
「まずはオセアニアですね」
「そしてそのはじめとして」
「オーストラリアですか」
「やっぱりオセアニアはあの国が中心や」
 オーストラリア、大陸とも言われるこの国がというのだ。その国力も国土もオセアニアでは群を抜いているというのだ。
「そやからな」
「あの国とどうするか」
「そのことを考えていきますか」
「今からは」
「そうしますか」
「統一を前提としてな」 
 そうしてとだ、こう言ってだった。
 マーガレットは自分からオーストラリアに使者を送った、その使者を乗せた空船を見送ってから統一されたニュージーランドの政にあらためてあたり。 
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