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夢幻水滸伝

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第百八十九話 二つの島の統一その九

「もうな」
「これ以上はですか」
「出来ませんか」
「充分な政を」
「そうですか」
「そや、それでや」
 だからだというのだ。
「私はニュージーランドの統一からはどうするか」
「そのことも考えますか」
「これからは」
「左様ですか」
「私は世界を救うのが仕事や」
 こう言うのだった。
「覇者になるとか考えてへんからな」
「だからですね」
「それで、ですね」
「統一してからは」
「それからはですね」
「ちょっと他の勢力の星の者と話すか」
 腕を組み考える顔で言った、ウェリントンの官邸の自分の執務室においてどうかという顔で述べた。
「そうするか」
「統一してからは」
「ではどの勢力の方とお話されますか」
「これからは」
「やっぱりまずはオーストラリアやろ」
 この国の星の者達と、というのだ。
「そうなるやろ」
「あの大陸の方々ですか」
「あちらの方々とお話をされますか」
「そうしてですか」
「今後を考えられますか」
「あちらの神星の方はシェリルさんや」
 彼女だというのだ。
「あの人の力は絶大や」
「左様ですね」
「そのことは事実ですね」
「それぞれの能力が桁違いとのことですね」
「それで、ですか」
「あの方とですか」
「お話をしてな」
 そしてというのだ。
「オーストラリアとニュージーランドでな」
「一つになりますか」
「一つの勢力に」
「そうなりますか」
「こっちの世界でも兄弟関係にあるなら」
 起きた世界と同じくというのだ。
「それならな」
「話をして」
「そしてですか」
「統一出来れば」
「その時はですか」
「もうそれでええわ、ニュージーランドの人達が幸せに過ごせて」
 そしてとだ、マーガレットはさらに話した。
「それで世界が救われたらな」
「マーガレット様はそれでよし」
「それ以上は望まれませんか」
「それで、ですか」
「オーストラリアとも一つの勢力になってもいいですか」
「マーガレット様が棟梁でなくても」
「別にええわ、私は権力に興味ないさかい」
 それでというのだ。
「別にな」
「棟梁でなくてもいいのですか」
「このニュージーランドについても」
「大事なのは我々がどうかで」
「マーガレット様のことではないですか」
「そや、ほんまに皆が平和やと」
 そしてその平和が長くそれも永遠に続くならというのだ。
「それでええからな」
「ではですね」
「オーストラリアともお話し」
「これからのことを決められますか」
「南島も完全に安定させて」
 そしてというのだ。 
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