夢幻水滸伝
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第百八十八話 西岸に着いてその十五
「要するに」
「そういうことやな」
「はい、ではこちらの世界では」
「羊をふんだんに食べような」
「マトンを」
「こっちの世界のオーストラリアでも羊は多いさかい」
それならというのだ。
「皆でな」
「私達だけやなくて」
「そうしよな、それにな」
シェリルはこうも言った。
「今日のデザートはケーキやな」
「はい、苺の」
「そこにな」
「キーウィそして他の南洋の果物も」
「ああ、わかってくれるか」
「やはりそうなりますね」
「キーウィというとニュージーランドや」
この国の代名詞とも言える果物だというのだ、この果物はこの世界においてもニュージーランドの代名詞となっているのだ。
「それでや」
「あの国にもですね」
「勢力を伸ばして」
そうしてというのだ。
「さらにな」
「オセアニア全土をですね」
「そうしていこな」
「それはいいことですね」
ダーガーも笑顔で応えた。
「それでは」
「オーストラリアからな」
「オセアニアを一つにし」
「そして東南アジアもとなって」
そしてというのだ。
「そのうえでな」
「さらにですね」
「そや、世界もな」
この世界もとだ、シェリルは言ってだった。
赤ワインを飲んだ、そのワインを飲んでからまた言った。
「救おうな、そして星のモン全員でな」
「どうされますか」
「世界を救ったらな」
その時はというのだ。
「お祝いでこうしたワインもな」
「飲むと」
「そうしよな」
「わかりました」
笑顔で言ってだった。
ダーガーもワインを飲んだ、二人は美酒に料理を楽しみつつまずは親睦を深めそのうえでこれからのことを誓い合いことも進めることにした。
第百八十八話 完
2020・12・1
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