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麗しのヴァンパイア

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第三百二十一話

                第三百二十一話  飲みながらの決意
 カーミラはワインを楽しみつつ自身の使い魔達に言った。
「そろそろ再びね」
「あのお二人と、ですね」
「勝負を楽しまれる」
「そうされますか」
「ええ、そうしたくなったわ」
 飲みながら言うのだった。
「ふとね」
「左様ですか」
「飲まれているその間にですか」
「勝負を楽しまれたくなりましたか」
「その様に思われたのですね」
「気が向いてきたわ、勝負はね」 
 それはというのだ。
「私の場合は思えばね」
「そうしたくなる」
「そういうものですね」
「散策やお酒と共に」
「そして女性と共にいることと共に」
「私の趣味の一つだから」
 勝負はというのだ。
「だからよ、私は趣味はね」
「気が向けば楽しまれる」
「そうしたものですね」
「だからこそですね」
「これよりですね」
「勝負を行う為に」
 まさにその為にというのだ。
「ここは儀礼的にね」
「ことを進まれますね」
「そうされますね」
「お二人に勝負を申し出る」
「そうされますね」
「挑戦状を書くわ」
 これがカーミラが言う儀礼であった。
「書き終わってからね」
「わかりました、ではです」
「これよりお書き下さい」
「そうされて下さい」
「ですがまずはですね」
「今は」
「ええ、お酒を飲んでね」
 その赤ワインをである、見れば肴はクラッカーだけでなくサラミやチーズといった他の軽いものもある。
「寝てお風呂にも入って」
「お酒を抜かれて」
「すっきりしてですね」
「書くわ、書き方も考えているから」
 それ故にと言ってだった。
 カーミラは今はワインを楽しんだ、ワインはボトルを四本空けたが実に心地よい感じで満足していた。


第三百二十一話   完


                    2020・12・4 
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