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ドリトル先生と不思議な蛸

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第一幕その八

「世の中は面白いんだよ」
「成程ね」
「赤くない蛸もいるから」
「それでなんだ」
「じゃあ鳥羽に行ったら」
「その蛸を探そう」
「そうしよう」
「そして絶対にその蛸には迂闊に近寄ったら駄目だよ」
 先生は皆に注意もしました。
「いいね」
「?そうなんだ」
「その赤くない蛸には」
「そうしないと駄目なんだ」
「それじゃあね」
「その蛸を見付けても」
「近寄らない様にね」 
 絶対にというのです。
「いいね」
「そうするね」
「先生が言うなら」
「僕達は先生の言うことは絶対に聞くよ」
「それこそね」
「そうしてくれると嬉しいよ、しかしね」 
 こうも言う先生でした。
「日本は狭いと日本の人達は言うけれど」
「実際そうでもないけれどね」
「世界では広い方の国だよ」
「欧州で日本より広い国って数える位しかないよ」
「もうロシアは別格として」
「それこそね」
「うん、そしてね」
 先生はさらにお話しました。
「面している海の面積はかなりで川や湖も多いから生きものの種類は多いよ」
「そういえば琵琶湖も色々な生きものいたし」
「山でもそうだし」
「植物の種類も多いし」
「それで海についても」
「かなり自然豊かな国だよ」
 日本という国はというのです。
「本当にね」
「そういえばそうだね」
「それで独特だっていうね」
「日本の生きものは」
「そうね」
「そう、山が多い国だから」
 その為にというのです。
「狐や狸や栗鼠も独特なんだ」
「ニホンギツネとかいうね」
「ニホンタヌキとか」
「それで栗鼠もホンドリスっていうし」
「狼もニホンオオカミで」
「独特の種類だね」
「それで学んでいると」 
 先生の大好きな学問です、学問を学ぶことは先生の生きがいですが生物学についても博士号も持っている位に造詣が深いのです。
「興味が尽きないよ」
「日本の生きものについても」
「そうなのね」
「だから学んで」
「それでだね」
「海についてもそうで」
「鳥羽でも学ぶのね」
 皆も先生に言いました。
「そうするのね」
「その蛸を探しながら」
「そして美味しいものも食べて」
「そのうえで」
「学問もするのね」
「そうするよ、鳥羽水族館にも行くよ」 
 そちらにもというのです。
「いいね」
「そうしようね」
「水族館にも行こう」
 先生は笑顔で言いました。 
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