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フォース・オブ・イマジナリー

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Turn:30 二人の竜使い

 
前書き
チームホーリーブレインとの第二戦
シュンはたちかぜ使いの日下ツムギとのファイトに臨む
優れた戦術眼を持つツムギを前に苦戦を強いられるシュンだったが 

 
「いぇーい!」
嬉しそうにハイタッチを交わすヒトミとヤイバ
「この調子で俺も続かせてもらおう………」
そういってベンチから立ったシュンがコンソールへと向かう
「俺の相手は…………」
一方ホーリーブレイン側のコンソールにはツムギが立っていた
「日下ツムギか」
ツムギもまた真剣な表情でシュンを見る
「「スタンドアップ!」」
「ザ」
「「ヴァンガード」」

Turn:30 二人の竜使い

「鎧の化身 バーにライド」
「ライド、ソニックノア」
ライドしたツムギは手札を見る
もう一枚ソニックノアを使いアタックすることはできるが
「ソニックノア(8000)でバー(8000)をアタック」

「コールしない?」
「相手の手の内を分かったうえでの戦術、日下ツムギとはそういうファイターです」

「ノーガード」
「でしょうね」

Drive check
【アシストプテリクス】
トリガーなし

ソニックノアがバーに体当たりする
何とか受け止めていたバーだが大きな尻尾で薙ぎ払われてしまった

1st damage
【ドラゴニック・オーバーロード】
トリガーなし

「ライド・ザ・ヴァンガード!バーサーク・ドラゴン!登場時のスキルで1枚ドロー」
このタイミングで相手にリアガードがいれば退却させることもできた
ツムギはこれを見越して展開を抑えたのだ
「ベリコウスティ・ドラゴン、リザードソルジャー ラオピアをコール」
「来ますか!」
「バーサーク・ドラゴン(10000)でソニックノア(8000)を攻撃」
「ノーガードです」

Drive check
【ベリコウスティ・ドラゴン】
トリガーなし

バーサーク・ドラゴンの放った炎がソニックノアを飲み込む

1st damage
【突撃竜 ブライトプス】
トリガーなし

「ラオピア(8000)のブーストしたベリコウスティ・ドラゴン(18000)でソニックノア(8000)を攻撃」
ベリコウスティ・ドラゴンが勢いよくソニックノアに飛び掛かる
2nd damage
【餓竜 メガレックス】
トリガーなし

「ライド!餓竜 メガレックス」
メガレックスが咆哮を上げバーサーク・ドラゴンをにらむ
「突撃竜 ブライトプス、ソニックノア、翼竜 スカイプテラ、アシストプテリクス、烈爪竜 ラサイトレックスをコール」

「一気にリアガードを埋めてきた」
「暁君が動き出すより早く決める気なの?」

「ラサイトレックスのスキル!武装ゲージ!アシストプテリクス(9000)のブーストしたラサイトレックス(17000)でベリコウスティ・ドラゴン(10000)をアタック!」
指定されたベリコウスティ・ドラゴンが驚いてうめき声をあげる

「え!?あんなに並べてリアガードをアタック!?」
「なんかもったいなくね?せっかく並べたのに」
「ヴァンガードはメガレックス、ソニックノア………スカイプテラ………そういうことか!」

「(こちらの手札を削る算段か、ガードしなかった場合、退却したリアガードの穴埋めに手札を使わせられる、もちろんそれはガードしても同じこと、しかもあのユニットは………)」
シュンが注目したのはラサイトレックスとブライトプス
そしてヴァンガードのメガレックス
ラサイトレックスの頭突きの直撃を受けベリコウスティ・ドラゴンが倒れこんで退却する
「続いてスカイプテラ(8000)のブーストしたメガレックス(17000)でバーサーク・ドラゴン(10000)にアタック、メガレックスのスキルでラサイトレックスを退却、一枚ドロー」

「攻撃を終えたラサイトレックスを………」
「フロント入りのデッキでリアガードから殴ったからなんかあるとはおもったけど」
「それに、確かラサイトレックスのスキルって」

「ラサイトレックスのスキルで武装ゲージのカードをそのまま手札に、そしてメインのアタック!」
「ノーガードだ」

Drive check
【暴君 デスレックス】
トリガーなし

「(厄介なユニットが手札に入ったな)」
メガレックスの尾がバーサーク・ドラゴンにたたきつけられる

2nd damage
【ドラゴニック・ガイアース】
トリガーなし

「続けてソニックノア(8000)のブーストしたブライトプス(17000)でバーサーク・ドラゴン(10000)を攻撃!」
「ター(15000)でガード、ソニックノアのスキルは使わせない」
「あら、お見通しだったのね」
「お互い様だ」

「ガードされるのも織り込み済みか、あのファイターうまいな」
「どういうことですか」
ツムギのプレイングに感心する石田先生を見てスグルが思わず問いかける
「盤面をよく見てみろ、お互いグレード2にライドして手札はどっちも5枚、だがリアガードは………」
「!4体と1体!差が開いてる」
「ソニックノアのブーストしたアタックがヒットしたら、リアガード一体退却してもう一枚ドローできた、そうさせないために暁はガードしたが、手札は並んじまった」
「そっか、一枚ドローされて手札は6枚、リアガードと手札で差が」
「いや、7枚だ、ヒットしていたらおそらくスカイプテラを退却していた」

「スカイプテラのスキルは自分のターンに退却した時、コストを支払って手札に戻せるスキル」
「スカイプテラはシールド10000のグレード1、リアガードの枚数で勝ってる状態でそのうえシールドも固められたら」

「それだけではない、か………」
「ええ、私の狙いはもう一つ」
ドローしたカードを見たシュンは小さく肩を落とした
「ライド・ザ・ヴァンガード!ドラゴニック・オーバーロード!」
炎の中から現れたオーバーロードがメガレックスを威嚇する
だがメガレックスに怯む様子はない
「イマジナリー・ギフト、フォース!ベリコウスティ・ドラゴンを2体コール」
「ですが、そこまでですね」

「どういうことだ?」
「このターン暁にこれ以上の手はない、コストが足りねえからな」
「コスト………あ!ダメージの表のカードが」

「あなたのデッキにカウンターブラストを使わずリアガードを退却させる手段はない、そしてオーバーロードのスキルもまた、カウンターブラストを使用するカード」
「リアガードへのアタックはそのための布石でもあったか、だが手はある、オーバーロードのソウルブラスト、オーバーロード(33000)でブライトプス(9000)を攻撃」
「っ!?そう来ますか、思い切りましたね」

「無茶するなぁ、ブライトプスもラサイトレックスと同じで武装ゲージを回収できるカードだぞ」
「けどそのスキルでくわえられるのは2枚、今ブライトプスの武装ゲージは1枚しかないから狙うなら絶好のタイミングですよ」

「この攻撃が成功すればスタンドしたうえで左右のリアガードを強化できる」
「スタンドするのに手札は減っちゃうけど、この攻撃が成功した時のメリットは大きい」

「させませんよ、草食竜 プルートザウルス(15000)、サベイジ・シャーマン(20000)でガード」
「だろうな」

Twin drive check
【ドラゴンナイト・ネハーレン】
トリガーなし

2nd check
【ワイバーンガード バリィ】
ドロートリガー
1枚ドロー
パワー=ベリコウスティ・ドラゴン(20000)

「っしゃあ!手札を増やせた!これでブライトプスも」
「いや、このターン決めきれないうえ武装ゲージの中身が怖ぇ、これ以上ブライトプスを狙ってもデメリットしかねえな」

「ラオピア(8000)のブーストしたベリコウスティ・ドラゴン(18000)でメガレックス(9000)を攻撃」
ベリコウスティ・ドラゴンの振り下ろした前足がメガレックスを直撃する

3rd damage
【アテンプトマンモス】
トリガーなし

「ベリコウスティ・ドラゴン(20000)でメガレックス(9000)を攻撃」

4th damage
【翼竜 スカイプテラ】
トリガーなし

「喰らいつくせ、荒ぶる竜 その強大なる力で眼前の敵をせん滅せよ!ライド!」
地面の下から地表を砕いて這い出た巨大なディノドラゴン
鋭い武装に身を包みながら力強い方向で周囲を威圧していた
「餓竜 ギガレックス!」
「来たか。ギガレックス」
「アクセルサークル展開!さらに突撃竜 ブライトプス、暴君 デスレックスをコール」
空いていたリアガードにデスレックスをコールしただけではなくブライトプスが追加され攻撃可能な列が埋まった
「ギガレックスのスキルにより武装ゲージをチャージ」

「ギガレックスはリアガード一体につきパワー+5000、今のパワーは」

「スカイプテラ(8000)のブーストしたギガレックス(50000)でヴァンガードにアタック!」
「ここはノーガードだ」

Twin drive check
【烈爪竜 ラサイトレックス】
トリガーなし
2nd check
【ブラックキャノン・タイガー】
クリティカルトリガー
クリティカル=餓竜 ギガレックス(クリティカル2)
パワー=突撃竜 ブライトプス(29000)

ギガレックスが突撃してオーバーロードの肩に噛みつく
そのまま力任せになぎ倒した

3rd damage
【ドラゴニック・オーバーロード】
トリガーなし
4th damage
【ドラゴニック・ガイアース】

「続けてソニックノア(8000)のブーストしたブライトプス(17000)でドラゴニック・オーバーロード(13000)へ攻撃!ソニックノアのスキルで武装ゲージをチャージ」
「ター(15000)でガード!」
ブライトプスの突進を受け止めようとするターだがあっけなく吹っ飛ばされてしまう
「ブライトプス(29000)でオーバーロード(13000)を攻撃」
「ノーガード」
ブライトプスの突進が直撃し大きく後退するオーバーロード

5th damage
【魔竜導師 ラクシャ】
クリティカルトリガー
クリティカル=ドラゴニック・オーバーロード(クリティカル2)
パワー=ドラゴニック・オーバーロード(23000)

「デスレックスの攻撃時、ソウルブラストを支払い、ブライトプスを退却!ベリコウスティ・ドラゴンを退却させ、ブライトプスの武装ゲージ1枚につきパワー+10000、さらにブライトプスのスキルで、武装ゲージのカードを2枚手札に」

「ブライトプスの持っていた武装ゲージは3枚………」
「と、言うことは…………」
「アシストプテリクス(9000)のブースト!デスレックス(51000)でオーバーロード(23000)にアタック!」
「ガード!鎧の化身 バー(10000)!ドラゴンモンク ゲンジョウ(20000)!」
デスレックスがバーとゲンジョウを薙ぎ払いながら突進する
だがオーバーロードに届く前に止まった

「ま、守り切った」
「ダメージトリガーが大きかったな、このターンが勝負だ」

「スタンドアンドドロー、ワイバーンガード バリィ、ドラゴンナイト・ネハーレンをコール」
守護者のバリィをコールして一気に決めに行く体制のシュン
「(しかも、このタイミングでネハーレン………)」
「ネハーレンのスキル発動!ソニックノアを退却!」
ネハーレンの放った攻撃でソニックノアが悲鳴を上げる
「オーバーロードのソウルブラスト!パワー+10000したオーバーロード(33000)で餓竜 ギガレックス(12000)を攻撃!」
「(この攻撃は通せない………でも、ここで完全ガードを使ってしまったら、ベリコウスティ・ドラゴンを止められない)烈爪竜 ラサイトレックス(10000)、ブラックキャノン・タイガー(15000)でガード!」

Twin drive check
【ドラゴンナイト・ネハーレン】
トリガーなし
2nd check
【魔竜導師 ラクシャ】
クリティカルトリガー
クリティカル=ドラゴニック・オーバーロード(クリティカル2)
パワー=ドラゴニック・オーバーロード(43000)

オーバーロードの炎がギガレックスをガーディアンもろとも焼き払う
5th damage
【アテンプトマンモス】
トリガーなし
6th damage
【暴君 デスレックス】
トリガーなし

「負けちゃった………」
コンソールからデッキを取り出し大きく息を吐くツムギ
するとシュンが彼女に歩み寄り手を差し伸べた
「素晴らしいファイトだった、出来ることならもう一度ファイトしてみたいものだ」
シュンの言葉にツムギは頬を赤らめ差し伸べられた手を握る
「私も………あなたとまたファイトしたいかな」

「今回はファイト出来ませんでしたが、近いうちに」
「ああ、きっとファイトしよう」
ヤイバもナズナと握手を交わす
「さて、これからどうするか………」
「隣の会場で今、チーム男前が試合してるよ」
「そっか、順当にいけば次は男前とだもんな、行ってみるか」
ヒトミの提案を受け隣の会場へ向かうヤイバたち

大急ぎでやってきたヤイバたちは息を切らしながら観客席へと飛び込んだ
「試合………案外もう終わってたり………えっ?」
スカルドラゴンが無機質な体を持つ銀色の竜へと向かっていく
「完全ガード」
だがその攻撃を白い服に身を包んだ少年のユニットが阻んだ
「っ………ターンエンドです」
そして必死な様子でファイトするレイラの対戦相手は………
「ルカ!?男前の相手ってルカのチームだったのか!?」
「え!?宮導君!スコアみてスコア!」
掲示板に表示されているスコアは先鋒戦でルカのチームメイトがユウダイを倒したことを表示していた
「シュバルツシルト・ドラゴン、バスカークをアタック!」
ルカのユニット、シュバルツシルト・ドラゴンの放った黒い稲妻がバスカークを貫いた
そのまま6枚目のダメージが置かれレイラの敗北が決まってしまった 
 

 
後書き
次回予告
「いいファイトだったわね」
「ああ、あそこまで純粋に楽しめたのは久しぶりかもしれない」
「私たち、案外相性よかったりして」

turn:31 ルカのチーム

「ふっ、そうかもな」
「あっ、ひ、否定しないんだ………」
「どうした?顔が赤いぞ」 
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