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八条荘はヒロインが多くてカオス過ぎる

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第三百四話 クリスマスケーキその三

「食べものを粗末にしたらいけないよ、もっと言えば何でもね」
「粗末にしたらいけないわね」
「油だってね」
「粗末にしたらいけないわね」
「昔の日本なんてガソリンの一滴が血の一滴って言われてたし」
 あの大戦の時のことだ。
「妖怪にも怒られるよ」
「油すましよね」
「その妖怪がいるから」
 蓑を着ていて細い目で栗みたいな頭をしていて杖を持っている妖怪だ。
「それもいけないよ」
「油だって色々使うし」
「それを粗末にしたら」
 それこそだ。
「よくないよ」
「そうよね」
「まあオリーブオイルをかなり使ってもね」
 お料理にだ。
「それはいいけれどね」
「味付けよね」
「俳優さんもクッキングでやってるし」
「あの番組凄いわよね」
「もうすぐにオリーブだからね」 
 僕はケーキを食べながら笑って話した。
「どんなお料理でも」
「あれがあの番組よね」
「クレーム来たらしいけれど」
 オリーブの使い過ぎでだ。
「つける方がどうかだよ」
「芸風でもあるのにね」
「あの人と番組のね」
 その両方のだ。
「芸風だから」
「クレームつける方がね」
「おかしいよ」
 僕はこう思う。
「というかね、クレームの為のクレームとか」
「する人いるわね」
「世の中こうした人もいるからね」
「クレーマーね」
「もう何でもね」
 それこそだ。
「動物園や水族館で生きもの飼うなとか」
「自然のままがいいってよね」
「言ってね」
「あれって動物虐待じゃないわよね」
「違うよ」
 断じて言える。
「あれはね」
「その生きものの保護になるし」
「そうよね」
「もうそれを虐待と言うとか」
 それこそだ。
「極論だしね」
「おかしいわよね」
「もうクレームは言ったもの勝ちだから」
 今はそうだと思う。
「何でもかんでもね」
「文句言ったらそれでなのね」
「通ったりするからね」
 恐ろしいことにだ。
「たった一人のクレームで中止とか」
「商品が変わったりとか」
「あるから」
「それ嫌よね」
「一人のおかしな人の意見が通って」
 そうしてだ。
「他の人が迷惑する」
「そんなこと普通よね」
「あの番組だって」
「芸風で」
「オリーブちゃんと使ってるから」
 幾ら使い過ぎでもだ。 
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