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夢幻水滸伝

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第百八十七話 敵対する者達その八

「可能かも知れない」
「オセアニアといっても広いですが」
「このオーストラリアそしてニュージーランドもあります」
「それにポリネシアやミクロネシア、メラネシアと」
「極めて広大です」
「人口はアジア大陸やアメリカ大陸に比べて少ないが」
 それでもというのだ。
「その面積はな」
「極めて広大であり」
「かつ島の数も多いです」
「治めるにはかなり難しいものがあります」
「浮島もありますし」
「そうだ、浮島の統治もあるしだ」
 このこともあってというのだ。
「オセアニア全体の統治はな」
「非常に難しいですね」
「現実として」
「左様ですね」
「そうだ、だがあの人ならな」
 シェリルならというのだ。
「可能かも知れない、オセアニアだけでなく太平洋全域もな」
「太平洋ですか」
「人口の半分程を占める」
「その地域をですか」
「治められるかも知れない、神星の人の力はそれだけ大きいからな」 
 だからだというのだ。
「それも可能かもな」
「それがあの方ですか」
「シェリル様ですか」
「そうなのですか」
「そうだ、そのことを見極めたい」
 シェリルのそれをとだ、ダーガーはダーウィンの者達に話した。
「今後な、では今はこのダーウィンを拠点としてな」
「勢力も拡大させていきますね」
「賊やモンスターを倒しつつ」
「そのうえで」
「オーストラリアの北部を治めていきますね」
「そうするか。あとパプワニューギニアだが」
 今度はこの国のことを話した。
「あちらにも星の者がいたな」
「ああ、あちらにもでしたね」
「そういえば星の方がおられましたね」
「左様でしたね」
「トンガやタヒチにもな」
 こういった場所にもというのだ。
「いたな」
「ではそちらの方々ともですか」
「お話をされますか」
「そうされますか」
「そうしたい、今後はな」 
 ダーガーは真剣な顔で話した。
「ただ。オセアニアの星の者は東南アジアのそれと比べて少ないな」
「左様ですね」
「実際のところ」
「やはりあちらの方が人口が多く」
「そうなっていますね」
「東南アジアはこの世界でも人口が多い、しかもどうも星の者は全員八条学園の学生だが」
 ダーガーは起きた世界のことからも話した。
「あの学園は東南アジアから来ている学生も多いからな」
「そうなのですか」
「ダーガー様達がおられる世界では」
「起きられた世界ではですか」
「そうなっていますか」
「そのこともあるか」
 こう言うのだった。
「東南アジアはやはりかなりの存在だ」
「何でもシンガポールに神星の方がおられるとか」
「相当な知力、政治力をお持ちとのことで」
「そちらから勢力を日増しに増大させているとか」
「そう聞いていますが」
「東南アジアのことも調べるか、だがまずはな」
 何といってもというのだ。 
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