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レーヴァティン

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第百八十九話 流れは次第にその八

「だから焦らないでな」
「他の地域をですね」
「掌握していってな」
「そのうえで、ですね」
「あの街もな」
 ペテルブルグもというのだ。
「最後にはな」
「楽にですね」
「掌握出来るだろ」
「確かに」
「だからな」
 そう考えるからだというのだ。
「ここはな」
「モスクワからですね」
「他の地域を攻めたりな」
「使者をやって降らせたり」
「そうしていくな」
「そうして最後にですね」
「ペテルブルグだよ、敵が攻めて来るなら」
 その時はというと。
「こっちはな」
「迎え撃って」
「返り討ちにするな」
 その様にするというのだ。
「絶対にな」
「敵がどれだけの数でも」
「ああ、どれだけ民を連れて来てもな」
 それでもというのだ。
「そうしてな」
「打ち破り」
「その都度そうしてな」
 そしてというのだ。
「敵の国土を掌握していって」
「最後はですね」
「ペテルブルグをな」
「手に入れますね」
「そうするな、どんな無茶な王様でも」
「領土も民もなければ」
「王様じゃないからな」
 こう源三に話した。
「王様が王様でいるにはな」
「領土と民があってです」
「その二つがないとな」
「もう王ではないです」
「そうだからな」
 それでというのだ。
「もうあの王様もな」
「領土と民をなくさせていき」
「最後はな」
「降らせるか」
「最後まで戦うならな」
「倒しますね」
「そうするな、モスクワを手に入れたんだ」
 この国の最大都市の一つであり交通の要衝をだ。
「それならな」
「もうですね」
「そこを拠点としてな」
「勢力を拡大しますね」
「ああ、徐々にでもな」 
 こう言って実際にだった。
 久志はモスクワを拠点として北の大国の領土を攻めていった。それはこの街を軸として四方八方に及んだ。
 そして徐々に勢力を拡大していったが。
 使者を送っても降る領主はなく戦うばかりだった、民を兵にして無理に戦わせておりしかも彼等自身もだった。
 無理に戦っていた、だが粗末な装備でまともに訓練もさせておらず士気の低い兵達でそれでだった。
 彼等自身も無理に戦わさせられていて士気が低い、それでだった。
 彼等は精兵揃いで装備もしっかりしており士気も高い帝国軍の敵ではなかった。帝国軍は戦えば必ず勝っていき。
 勢力を拡大させていった、久志はある街を占領してから率いている将帥達に言った。 
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