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八条学園騒動記

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第五百九十八話 能力と人気その七

「言われていてね、全員いなくなれとかね」
「言われていたか」
「それでそうした連中がやっといなくなって」
「やっとか」
「そう、やっといなくなって」
 少なくとも第一野党として存在出来なくなってだ。
「そうした人達を持ち上げるマスコミも力を失って」
「それでか」
「本当にやっと」
 菅はまたこう言った。
「もう一つね」
「政権を担える政党がか」
「出来たんだ」
「そこまで苦労したんだな」
「かなりね」
「日本にそんな歴史があるなんてな」
「政党には苦労してきたよ」
 日本はそうだったというのだ。
「百年弱位ね」
「百年もか」
「そうだったんだ」
「それは凄いな」
「それで今もそうした文句だけの政治家は」
 そうした輩はどうしてもいるがというのだ。
「日本ではかなり警戒されているんだ」
「必然的にそうなるな」
「そしてね」
 それでというのだ。
「ネットでも言われて」
「落選するか」
「そうなっているよ」
「苦労の介はあったんだな」
「本当に無能で下劣で腐敗しきっていて」
 そうした者達でというのだ。
「存在自体が問題になっていたからね」
「だから忘れられないか」
「そうなんだ、しかしね」
「しかし?」
「いや、政治家でも政策出さなくて何も考えなくても」 
 当時の日本の第一野党の議員達の様にだ。
「そして何の努力も反省も進歩もしなくても」
「やっていける時代があったってか」
「思うとね」 
 それならというのだ。
「怖いものがあるね」
「普通そこまで酷いと何にもならないからな」
「だからね」
「よくやっていけたとか」
「事情はわかっていても思う時があるよ」
 そうだというのだ。
「本当にね」
「それはあるか」
「どうしてもね」
「今だと落選するからな」
 フックも言った。
「それならな」
「うん、そう思うよね」
「確かにな」
「何度も当選することはね」
 そうした他人を責めるだけで政策なぞ一切出さない政治家はというのだ。
「まああまりないね」
「いてもな」
「出ては消え出ては消えだね」
「そうなっているな」
「それはいいことだよ」
「ずっと当選していたら困るな」
「その国自体がね」 
 そうなるというのだ。
「そんな政治家は害でしかないよ」
「その国にとって」
「だって政治家のお給料は税金から出ているし」
 菅はさらに話した。
「国会を開くにもね」
「お金がかかるな」
「だからね」
 その給与や費用のことを考えると、というのだ。 
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