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ブラウンじいさまのお話Ⅱ

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第一章

               ブラウンじいさまのお話Ⅱ
 ブラウンじいさまはお年寄りの梟です、お年寄りなので身体のあちこちが気になってきていています。
 それで今自分のお家の中で奥さんにこんなことを言いました。
「最近腰や膝がな」
「気になってるのね」
「痛んでな」
「それは仕方ないでしょ」
 奥さんはじいさまにこう返しました。
「だってあなたもね」
「歳だからだな」
「私もだけれどね」
「そう、歳だからな」
 じいさま自身こう言います。
「最近何かとな」
「腰や膝が痛むの」
「やれやれだ。どうしたものか」
「それじゃあお医者さんに行ったらどうかしら」
 奥さんはじいさまにそうすることを勧めました。
「これからね」
「お医者さんかい?」
「ええ、烏のお医者さんね」
 鳥類専門のお医者さんのところに行ってはというのです。
「そうしたらどうかしら」
「お医者さんはいいよ」
 じいさまは奥さんの提案に嫌そうに答えました、実はじいさまはお医者さんが好きではないのです。
「別に」
「そんなこと言ったらずっと痛いままよ」
「だからかい」
「お医者さんに診てもらってね」
「どうして痛くなっているのか教えてもらってか」
「治療方法とか教えてもらえばいいのよ」
「それしかないか」
 じいさまは嫌そうに述べました。
「お医者さんに行くしか」
「あなた本当に昔からお医者さん嫌いね」
「色々診られるのが嫌いなんだよ」
「嫌いでも診てもらわないとずっと痛いままよ」
「仕方ないな」 
 じいさまは奥さんがずっと痛いままと言った時にお医者さんも嫌だが腰や膝がずっと痛いままということはもっと嫌だと思いました、それでです。
 渋々ですがそれでもお医者さんに行くことにしました、そうしてお家からお医者さんのところに飛んで行きました。
 病院に入ると暫く待ってから烏のお医者さんに腰と膝のことをお話してそのうえで診てもらいました、するとお医者さんはこう言いました。 
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