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星河の覇皇

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第七十六部第四章 戦いの合間のその二十五

「どうしてもです」
「質としてはですね」
「低いです、しかしですね」
「はい、その他のもので強くなるべきです」
 八条は確かな声で述べた。
「ですから」
「それ故に」
「はい」
 八条はまた答えた。
「ですから戦争もです」
「常にですね」
「研究し」
 そうしてというのだ。
「そのうえで」
「より強くなりますね」
「強くなってです」
「連合の国土と市民を護る」
「その力を備えましょう」
「そうすべきですね、では」
「引き続きお願いします」
 オムダーマンとティムールの戦争に対する情報収集をというのだ。
「最後まで」
「わかりました、では」
「そうしていきましょう」
「では、ただ総力戦になればですね」
 ディカプリオはここでこの話に戻してきた。
「やはりオムダーマン有利ですね」
「そう思います」
 八条はディカプリオのその問いに答えた。
「私は」
「そうですか、では統一は」
「オムダーマンが有利とです」
「国力から見てですね」
「私は思っています、そしてサハラの皇帝はです」
 この者はというと。
「やはりです」
「アッディーン大統領がですか」
「なると思います」
「そうですか」
「はい、そして統一されたサハラの首都つまり帝都はです」
 皇帝が治める国は帝国でありその首都になると帝都だからだ。
「バグダートです」
「あの星系になりますか」
「ティムールも帝都はあちらと考えている様ですが」
「オムダーマンが勝ってですか」
「そしてです」
 そのうえでというのだ。
「バグダートを程度にするでしょう」
「そうですか」
「そしてサハラは」
 この国はというと。
「バグダートを中心として中央集権国家になり」
「発展しますか」
「中央集権国家はです」
 こうしたシステムの国家についてはだ、八条はこう話した。
「どうもで連合ではですね」
「はい、連合は分権国家ですから」
「それも各国の権限がかなり強い」
 江戸幕府とも神聖ローマ帝国とも言われるまでにだ、とかく連合は各国の権限が強い国家であるのだ。
「そうした国なので」
「中央集権国家は」
「馴染みがないですね」
「エウロパもそうでしたね」 
 ディカプリオは連合の宿敵のことをここで思い出した。
「あの国も」
「そうですね、まさにです」
「あの国も各国が存在していますが」
「各国政府の権限は弱く」
「中央政府の権限が強い」
 特に国家元首である総統のそれがだ。
「そうした国で」
「中央集権国家としては一つのモデルで」
「サハラもですか」
「中央集権国家となり」 
 そのうえでというのだ。 
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