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八条学園騒動記

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第五百九十四話 正門にてその七

「まさにな」
「そうだよね」
「だからその店は潰れた」
「ああ、やっぱりそうなったんだ」
「その店員を雇って数年後にな」
「そうなったんだね」
「それでその店員を知っている人は言った」
 その人の言葉も紹介した。
「あんな馬鹿な店員を雇う位だとな」
「潰れるってだね」
「言った」
「というか世の中上には上がいるけれど」
 ビアンカはどうかという顔で述べた。
「下には下もいるのね」
「屑は本当にな」
「屑ってことね」
「そうなるな」
「いや、ドキュンとかも酷いけれど」
 人間の屑といっても様々だ、ビアンカが今言ったドキュンもいれば麻薬に溺れた輩もいればそうした輩もいるのだ。
「そうしたタイプもね」
「屑だな」
「ええ、そうした奴はね」
「本当にまともな親御さんなら泣く」
「そうよね」
「自分の子供がそんなに馬鹿だと」
 それこそというのだ。
「泣くわ」
「こんな馬鹿を育てたかとな」
「それで持ってしまったってね」
「これも親不孝だ」
「本当にね」
「そうだ、人間はだ」
 まさにというのだ。
「そんな風になってはいけない」
「よくわかったわ、まあそうしたタイプはここには引っ掛からないわね」
「それはない」
 絶対にとだ、アルフレドは言った。
「そうした奴は馬鹿だが」
「悪事は働かないから」
「人間として馬鹿なだけでだ」
 例えそれが桁外れのものでもだ。
「それはない」
「そうよね」
「素行や振る舞いがおかしい奴だけだ」 
 ガードマンや風紀委員が見る者達はというのだ。
「そうした馬鹿はまた別だ」
「法律には触れないから」
「法律のことを全くわかっていなくてもな」
 法律が何故社会に必要かということをだ。
「しかしだ」
「それでもなのね」
「こうした場所で観られるのは粗暴な奴かだ」
「麻薬やってそうな人だったり」
「目つきや外見でわかる様な」
「あとボディーチェックもしてるし」
 機械でそれもしているのだ。
「だからだ」
「問題ないのね」
「そうした馬鹿は麻薬をやっていてもおかしくないが」
 法律を何とも思っていないなら不法行為にも溺れるということだ。
「していないとな」
「チェックの必要なしなのね」
「そうなる」
「嫌なことね」
「法律や行為が問題でだ」
「考えはね」
「思想信条の自由だ」
 これがあるというのだ。
「どんな馬鹿な考えの持ち主でもな」
「法律に触れていなくて」
「危なそうに見えないとな」
「普通に中に入られて」
「自由に行き来出来る」
「そうなのね」
「兎に角法律が大事だ」
 これがというのだ。 
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