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覇王の隣に戦闘狂 Ruler with Berserker

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階位

 
前書き
_〆(。。) 

 
『下位の者は上位の者に逆らえない』


柊矢と城嶋戌は《浅野タカシ》と《谷山ヒロシ》から何度も言われていたのだが、翌日に自分の目で見て実感できた。

二人は【ヴァルハラ学園】イースト分校の高等部に1年生として入学し、学年で7番目のクラスに配属されることになる。

このクラスは現学年で【ルーンズ】としての評価値が低い者が集まっており、柊矢や城嶋戌ほどではないものの、下層階位から抜け出すことは難しいと言われていた。

学園内部における施設の利用にも制限がかかってしまう立場らしい。

まだ同じ【平民(コモン)】の階位(ランク)なら互いのいざこざは少ないものの、上の階位である【騎士(ナイト)】に属している生徒は大勢の取り巻きを連れているのを度々見かける。

列で並んでいても彼等が来ると、下位の者は順番を譲らなければならない。

まあそれくらいは可愛いもの。

ヴァルハラ学園では全ての学生に対して電子通貨の【クレジット】というものが定額で毎日支給されており貯めていくことも出来る。

しかし上位者には『徴税/ちょうぜい』とほざいて下位者からクレジットを搾取していくカツアゲ紛いの奴も居るのだ。

クラスに集金係が来て自分のレクスペリアに送金させ回収していく。


「菓子パン一つ買えねぇじゃねーか。まぁーった味気ない簡易食(レーション)かよ……」

「一日に徴税できる限界は支給額の90%までというルールに幾らか助けられている」


タカシとヒロシは理不尽な状況を受け入れて諦めてしまっているのだろう。

徴税を拒めばどうなるか知っているから。


◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇


「お前は12200位。俺は8800位だ」

「自分の金だけでやってけるだろ!? 階位が高けりゃ多く貰えるんだから!!」


体育の授業で移動する時のこと。

柊矢達は男子生徒の争いを見た。

上位者による下位者への搾取だ。


「金を払うのが嫌なら『決闘(デュエル)』しても良いぜ? お前の【ルーンスペル】で俺に勝つ見込みが有んのかよ?」

「く……くそっ……!」

「もし俺に負けたら何もかも失う。俺はお前のクレジットを全て貰えるから一時的には儲かるが、低階位の奴に対しては定期的に徴税した方が最終的に儲かるからな」


城嶋戌は思案する。


(助ける義理は無いんだが、俺の周りに有る平穏の為には()るしかないか。階位は兎も角、順位は上げておきたいし)


《ルーシィ・七瀬・マッキンリー》の言葉通り、階位とは強さの順位。

能力(スペル)によっては使い方やルーンズ本人によって勝敗も変わってくる。

しかしそれは階位(ランク)が近い者の場合。

1000位ほどの差が有る者同士での戦いなら話にならないとされていた。


「俺は少し後から行くわ」


そう告げた城嶋戌は争っている2人の男子生徒へと近付いていく。


「おーい。ちょっと待ってくれ~」
 
 

 
後書き
_〆(。。) 
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