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おぢばにおかえり

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第六十一話 食べてもらってその二十六

「ずっと可愛がってもらっていたのに」
「それでそう言うの?」
「そうなんです」
「とにかく恩知らずっていうの」
「感謝の気持ちなんて全くない人で」
「余計に嫌いなのね」
「世の中どうしようもない人いるって」
 このことがという言葉でした。
「わかりました」
「その人を見て」
「悪い意味で要領よかったですね」
「それも酷い言葉ね」
「要するにずるかったです」
「それでおみちにもなのね」
「何か教会というか天理教の仕組みの悪口ばかり言ってました、ですが」 
 阿波野君はこうも言いました。
「そんなことどうでもいいですよね」
「ええ、それはね」
 私にしてもです。
「本当にね」
「どうでもいいことですよね」
「そういうことよりもね」
「どうしんじんしていって」
「進んでいくかよね」
「それが大事ですから」
 それでというのです。
「僕はその人については」
「嫌いなのね」
「先輩は言われますけれど全否定です」
 そうしているというのです。
「本当に」
「自分は何も努力しないで」
「そんなことばかり言うからなのね」
「脳梗塞から復帰した大叔父さんに怒られて殴ってやろうか、とか」
「そんなことも言ったのね」
「またその母親が甘やかしていて」
 ここでこの人のお話も出ました。
「余計に悪いんです」
「何ていうか」
 私はここまで聞いて思いました。 
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