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夢幻水滸伝

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第百七十九話 星達の集結その七

「怖いとです」
「思えるな」
「考えてみますと」
「自然も怖いですが」
 尾崎も言ってきた。
「そうした作品そして現実を見ると」
「人こそがな」
「そうですね」
「それは言えるな」
「ちなみにお水も怖いです」
 尾崎はこうも言った。
「絶対に油断してはいけません」
「水産科で漁師だけあって説得力があるな」
「ちなみに部活は水球部です」
「またえらく身体動かす部活やな」
「下手に足がつったりしますと」
「危ないな」
「はい、ですから」
 それでというのだ。
「お水もです」
「怖いな」
「人程やなくても」
「そういうことやな」
「自然も怖いですが人も怖い」
 又吉は真剣な顔で述べた。
「この世で覚えておかなあかんことの一つですね」
「あっちの世界でもな」
「魔物より怖いですね」
「人の持ってるもんやな」
「そうですね」
「ほんま思うわ、あと自分の部活は何処や」
「はい、ハンドボール部です」
 又吉は笑って答えた。
「そこです」
「ハンドボール部か」
「気持ちええ汗かいてます」
「毎日やな」
「そうしてます」
「成程な」
「汗を流すことも修行のうちとです」
 織田はこんなことを言った。
「いいますね」
「お寺って肉体労働も多いな」
「宗教は何処でもですよ」
「そうみたいやな」
「はい、拙僧は実家でいつも身体を動かしていて部活もです」
 こちらでもというのだ。
「少林寺部なので」
「修行もしつつやな」
「汗をかいています」
「そやねんな」
「しかし」  
 ここで言ったのは宮子だった。
「どの人も部活してるのは特徴と」
「うちの学園部活は必須やしな」
「そうした理由で。私にしても」
「部活入ってるやろ」
「生物部でUMA調べてます」
「ネッシーですか」
「東北だとタキタロウを」
 この魚のことをというのだ。
「よく調べてます」
「あれほんまにおるんやろか」
「おると思います」 
 宮子は中里にやや強い声で述べた。
「間違いなく」
「そやねんな」
「あの魚は食べた人がいて魚群探知機にもかかってますだ」
 宮沢も言ってきた。
「実はおらも見たって人に会ってます」
「そうなんか」
「小学校の時のリトルリーグの監督でした」
 その人がというのだ。 
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