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夢幻水滸伝

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第百七十八話 派手な面々その十二

「それでや」
「別にやな」
「気にすることはないわ、もうな。それよりもな」
「これからのことやな」
「あっちの世界でのことをな」
「考えていくべきやな」
「そや」
 リーに確かな声で話した。
「今大事なんはな」
「そういうことやな」
「それでこっちの世界ではな」
「親睦を深めることやな」
「そや」
 それが大事だというのだ。
「これからな」
「友達になってくか」
「そうしていくんや、もうそうなってるもんもおるが」
 それでもというのだ。
「そうでない相手ともな」
「そうなってくか」
「ああ、全員がな」
「友達が一気に百七十人以上増えるか」
「これは凄いことやな」
 中里も言ってきた。
「考えてみたら」
「そやろ」
「小学校に入ったら友達百人出来る」
 中里は芥川にある歌の歌詞から話した。
「そう言うな」
「百人で富士山でな」
「お弁当食べるってな」
「そう歌ってたな」
 芥川もその歌について述べた。
「そう言ってたな」
「百人よりもさらに多くてな」
 中里も述べた。
「その全員とか」
「仲良くなるんや」
「そうなるんやな」
「そやからな」
 それでというのだ。
「これから楽しい時間になるで」
「そういうことやな」
「しかも全員悪い奴やないからな」
「余計にええな」
「まあこれは類は友を呼ぶやな」
 芥川はここでこうも言った。
「それでや」
「友達は自分と同じ様なタイプになるか」
「ええ奴にはええ友達が出来てな」
「碌でもない奴は碌でもない奴で集まるな」
「そや、それでえや」
「僕等もか」
「全員癖はあるが」
 それでもというのだ。
「ええ奴やと言うてええ」
「癖があるええ奴で集まるか」
「それは自然とそうなったりな」
「今みたいに運命的なもんでか」
「なったりする、まあ視線でも運命でも人と人の出会いは神様のことや」
 神の仕事だというのだ。
「人がどうこうしても限られてる」
「それはな」
「自分も思うやろ」
「ああ、ちょっとやそっとやと説明出来ん出会いってあるからな」
 中里は芥川のその言葉にこう返した。
「何でここでこうした人と会って凄いことになるとか」
「あるやろ」
「ああ、信じられへん出会いがな」
「それでや」
「人と人の出会いは神様の仕事やってか」
「仏様でもあるけどな」
「どっちにしても人を超越した存在の仕事やな」
 中里は腕を組んで述べた。
「そやな」
「そや、人と人の出会いはな」
「そういうことやな、それで僕等はか」
「全員この学園とあちらの世界で巡り合ってな」
「一緒に戦って政やって世界を救ってか」
「友達になるんやな」
「そや」
 まさにというのだ。
「これからな、その為にもな」
「今から親睦深めるんやな」
「そうするで、そこではカラオケも出せるしな」
「歌も入れてか」
「遊びつつ親睦を深めるで」
「わかったわ」
 中里は芥川の言葉に頷いた、そうしてだった。
 一行はプールサイドの中にあるパーティー会場の様な宴会が出来る場所で一同に会した、そしてそこで互いに親睦を深めるのだった。


第百七十八話   完


                 2020・9・15 
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