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子猫を助けた勇気

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第二章

「さっきは水責めにしたけどな」
「水入れたバケツの中に入れてやりましたね」
「上に蓋もして」
「そうしてやりましたね」
「そや、それで今度はや」 
 爆竹を出しながら言った。
「これや」
「ああ、爆竹ですか」
「爆竹の刑ですか」
「それで、ですね」
「お仕置きや、やったるで」
「おい、あいつとんでもないことしようとしてるぞ」
 勇輔と共にいる同級生の一人が言った。
「あの猫殺すつもりかよ」
「猫なら引っ掻くだろ」
 別の同級生も言った。
「それ位で何やってるんだ」
「おい、何とかしないと」
「けれど原清だぞ」
「あいつとんでもない馬鹿だけれど何するかわからないぞ」
「幼稚園児でも馬鹿って言ったら蹴飛ばしたんだぞ」 
 それで泣かしたのだ。
「小学生相手でもカツアゲするしな」
「平気でお腹とか殴ってくるし」
「そんな奴だからな」
「どうしたらいいんだ」
「あの猫あのままじゃ殺されるのに」
「あんな奴が相手だと」
 皆戸惑った、だが。
 ここでだ、勇輔は。
 自分の携帯を出してそうして連絡した、その連絡先は。
「警察ですか?川の土手で不良が猫いじめています」
「不良?原清か?」
「はい」 
 警察もわかっていたのですぐに彼の名前を出して勇輔もそうだと答えた。
「あいつです」
「あいつか、詳しい場所を教えてくれるかな」
「それは」
「丁度すぐ傍にパトロールが来てるよ」
「じゃあお願いします」
「今向かわせるよ」
 警官はこう答えてくれた、そして実際に。
 すぐにパトカーが来て警官達が出て来て原清達のところに来て言った、
「何をしている!」
「何や、お巡りか」
「お巡りじゃない!動物虐待は犯罪だぞ!」
「そんなん知るか、わしの邪魔するな!」
 原清は警官に襲い掛かった、だが。
 すぐに柔道の背負い投げで倒された、警官達は彼を見て言った。 
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