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覇王の隣に戦闘狂 Ruler with Berserker

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到着

 
前書き
_〆(。。) 

 
柊矢(しゅうや)城嶋戌(きじまいぬ)は自分に発現した【ルーンズ】の能力を理解していない。

何せ柊矢は左手の甲に浮かんだルーン文字によって国からルーンズとされたに過ぎず、体内に【魔素(マナ)】を溜められないからだ。

城嶋戌はルーンズの証であるルーンの刻印が無い変わりに体内の魔素が測定されたことでルーンズに認定されている。

二人ともルーンズとしては不完全な覚醒か特殊な能力なのだろう。

最も城嶋戌の方はルーンズの能力が使えないことに何の疑問も無かったのだが。


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


世界の各地には全部で15ケ所の【ルーン・レルム】が存在している。


「あ~疲れるなぁ~」


柊矢は丸一日以上終わらない【第十三ルーン・レルム】への道程に伸びをした。

城嶋戌は肩を回す。

すると詠唱が聞こえてくる。


「我が前に現れし、【喜び(ウィン)】のルーンよ。あの者の身を癒し、我の求めし恩寵を与えたまえ。【聖光の慈悲/ヒーリング・エイル】」


その直後だった。

優しく柔らかな光を放つ魔素(マナ)が柊矢と城嶋戌を包み込む。


「ありがとな、桃花ちゃん。回復系は俺も欲しい能力の一つだったんだけど」

「桃花は心配性だね」


桃花(ももか)の得た能力は【治癒】

五年前は知らなかったのだが、彼女は遠い親戚から引き取られたらしい。

つまり柊矢には義理の妹。


(もう少し女の子として見てあげても罰は当たらないと思うぞ親友(マブダチ)よ)


城嶋戌の心中を柊矢が察した。


「桃花が俺に『男』として好意を持ってるのは知ってるんだけどな。もし仮に付き合うとしたらずっと相手が居なかった時だろ。俺にとっては『女』じゃなくて『妹』だから」


守る対象としての意識が強いようだ。


「守るにはレルムのことをよく知っている味方が欲しーよなぁー」


岳や要が第十三ルーン・レルムに居ることを祈るしかあるまい。


◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇


柊矢たち一行が乗ってきた移送船にはルーンズが全部で13人居た。

今の日本で後天的ルーンズは殆ど居ない。

この船は年に一度、その年度の初めに後天的なルーンズ覚醒者となってしまった者をルーン・レルムへと連れていく為のもの。

行き先は第十三ルーン・レルムのみ。

つまり昨年に生まれたルーンズは柊矢たちを含めて日本で13人ということ。

人工島であるルーン・レルムの港に着くと、鷹城兄妹にとって想像していなかった光景が目に飛び込んでくる。

建造から30年も経つのだから少し古い街並みだろうと考えていたせいだ。

確かに【ルーン・レルム】は30年前に完成したものではあるのだが、【ルーンズ】の研究によって進んだ技術によって定期的に改修されているので古さを感じることは無く、むしろ未来都市のよう。


(【第0学区】と比べるのが間違いだとは思うが【学園都市】と比べても遅れてる)


しかし城嶋戌にとっては古い。

城嶋戌や(よう)(がく)は転生する前の世界で外界から隔離されては居るものの、外界より100年以上も科学が異常発達した箱庭のような都市を目にしている。

しかも彼等が生まれたのは其処よりも一段と科学が進んでおり、住んでいる人間の平均戦闘力は比べ物にならない地下世界だった。

正直ここの科学で見るべきものが有るとしたら、魔素とルーンズ関連だけ。

城嶋戌の生まれた地下世界より遅れた地上の学園都市でさえ、無人有人を問わない駆動鎧装の【パワードスーツ】が多機種ある。

それだけでなく【DNAマップ】を利用したクローン人間も()り、城嶋戌ほどではなくとも【能力者】を人為的に作り出すのだから。


「レルムは正方形の島なんだって」

「中心から四方に70平方㎞有るんだと」

「デカイのかそれ?」


入島者は幾つかのグループに別れると青い制服を来た人達に連れられていった。
 
 

 
後書き
_〆(。。) 
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