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新オズのオジョ

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第十二幕その五

「風呂で自慢の毛をこれ以上はないまでに奇麗にするか」
「孫悟空さんお風呂も」
「おう、大好きだぜ」
 神宝に笑顔で答えます。
「本当にな」
「そうなんですね」
「風呂に入ってあったまってな」
「そうしてですね」
「身体も洗うけれどな」
「毛を奇麗にしますね」
「ああ、そうすることが大好きなんだよ」
 こう神宝に言います。
「だからな」
「今からですね」
「昨日の夜も入ったけれどな」
 それでもというのです。
「今からな」
「そうですか、じゃあ」
「一緒に入ろうな」
 こう言ってでした。
 皆でオジョ達の服を奇麗にする間お風呂に入りました、かかしと樵も身体を奇麗にしました。そしてです。
 お風呂から上がるとでした、孫悟空さんは。
「兄貴また奇麗になりやしたね」
「全くですな」
 猪八戒さんも沙悟浄さんもでしたが孫悟空さんは特にでした。
 赤がかった金色の毛が一本一本奇麗になってつやつやとなっています、枝毛なんて一本もありません。
 その姿の孫悟空さんにです、二人で言うのです。
「まるで宴に行く様な」
「見事な男伊達ですね」
「そうだろ、おいらの男前っぷりは磨けば磨くだけ光るのさ」
 孫悟空さんも笑顔で言います。
「オズの国の猿一の色男たあおいらのことでい」
「悟空、そんなことを言ってはいけませんよ」
 徳井になる孫悟空さんを玄奘さんが嗜めます。
「身を清めることはいいことですが」
「それでもですか」
「はい、得意になることはです」
 これはというのです。
「よくありません」
「だからですか」
「ここは静かに」
 孫悟空さんを穏やかな声で注意します。
「宜しいですね」
「お師匠様に言われますと」
 孫悟空さんも謙虚になりました、そしてです。
 オジョ達を見ますと服がピカピカです、アイロンもあてられていて本当に奇麗なものになっています。
 その皆を見て関羽さんは言いました。
「やはり身を清めることはいいことだ」
「身体も服もですね」
「うむ、それでだ」
 清めると、というのです。
「心もそうなってだ」
「いいですね」
「左様、ではこれより」
「ええ、皆でね」
 オズマが関羽さんに応えました。
「巡っていきましょう、そして今日は招待された式典にもね」
「参加されますか」
「私が参加するけれど」 
 オズの国の国家元首としてです。
「皆もね」
「同席していいですか」
「是非ね」
 こう言うのでした。
「そうしてくれるかしら」
「それでは」
 関羽さんが頷いて他の人達もでした。
 オズマと一緒にまずは中華街で遊んでです。
 式典に呼ばれました、その式典はといいますと。
 黄帝廟の完成をお祝いするものでした、そこにオズマも梁山泊の人達も参列していますがそこにです。
 関羽さんも来て中華街の人達は驚きました。 
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