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新オズのオジョ

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第十一幕その二

「書くこともね」
「出来るんですね」
「オズの国はね」
「お伽の国だから」
「魔法が国全体にかかっていてね」
 それでというのです。
「それも可能なのよ」
「そうですか」
「だからね」
 それでというのです。
「皆もわかるのよ」
「そうなんですね」
「それがしも普通に英語が読めて」
 関羽さんも言います、今は馬から下りて歩いています。
「書けますしな」
「私もです」
 玄奘さんもです。
「普通にです」
「英語の読み書きがですな」
「オズの国に入って何も学んでいなかったですが」
「出来ますな」
「普通に」
 まさにというのです。
「出来ています」
「左様でありますな」
「おいら文字学ぶのに結構努力したんですがね」
 孫悟空さんはこんなことを言いました。
「オズの国だとすぐです」
「もう自然とですよね」
 猪八戒さんも言います。
「読み書き出来ていますね」
「知らぬ筈の言葉だというのに」
 それがとです、沙悟浄さんも続きます。
「もう自然と」
「これって凄いことですよね」
 玉龍さんも言うことでした。
「本当に」
「オズの国の魔法は凄いですよね」
 ブラジル人のカルロスも言います。
「英語が自然に喋られるんですから」
「私達日本語覚えるのに苦労しました」
 ロシア人のナターシャは日本に来てからのことをお話します。
「何かと」
「それがすぐに喋られるなんて」
 その日本人の恵梨香も英語のことから言います。
「物凄い魔法ですね」
「僕は元々英語ですが」
 アメリカ人のジョージはそうです。
「ですが中国語もわかりますしね、今は」
「そういえばピラミッドでも象形文字ありましたね」
 神宝はこの時のことを思い出しています。
「僕達その文字も読めました」
「それもオズの国のいいところだから」
 どんな文字も読み書き出来て喋られることがです。
「皆今も漢字が読めるのよ」
「そういうことですね、しかし」
 オジョはここで言いました。
「何かです」
「何か?」
「はい、食べもののお店が凄く多くて」
 それでとです、オズマにお話します。
「そちらにです」
「行きたいのね」
「はい、どのお店に行くかですが」
「もうそれは行きたいお店に入って」
 そしてというのです。
「楽しみましょう」
「そうすればいいですね」
「ええ、じゃあね」
「これからですね」
「このお店に入りましょう」
 こう言ってでした、オズマは皆を丁度目に入ったお店に案内しました。お店の中は赤い中華風の模様がある絨毯が敷かれていて。
 やはり中国風の装飾のある壁に絨毯そして胡弓の音楽が奏でられていてです。一行はチャイナドレスにズボンという格好のウェイトレスさんに案内されて。 
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