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覇王の隣に戦闘狂 Ruler with Berserker

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犯人は現場に舞い戻る 2

 
前書き
_〆(。。) 

 
白髪の男が起き上がる。

隠れていたテロリストも姿を現す。


「フッ、手酷くやられたな《アヘン》」

「しかし一人の【ルーンズ】が生まれた」

「喜ばしいことだ」

「我々の思想に賛同しなさそうだがな」

「残念でならない」


田中要(たなかよう)》は首を回して確認。

相手は10人のテロリスト。

全員がルーンズの能力者。

そんな危険人物に取り囲まれた。


「この少年はどうする?」

「ルーンズではないのだろう?」

「ならば遠慮は()るまい」

「先の城嶋戌(きじまいぬ)というアヘンと渡り合っていた子なら使い道が有ったかもしれないが、あんな【常人】がそうそう居るはずも無いからな」


解ってはいたが彼等は要を殺すつもりであり、殺気を隠そうともしなかった。

ならば要も遠慮なく戦えるというもの。

周りに気を使う人も居ない。


(前世以来の実戦だ)


10年以上も実戦していないが転生して鍛えてきたし、かつての技術も行使可能。


(まだ子供だから体が出来上がっていないが前世の今と同じ12才だった頃よりも強くなってるし、こんな連中に負けるか)


近接戦闘のスペシャリストである城嶋戌には敵わないが、無能力者であった分を体術と気功で補ってきた自負も有る。


◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇


「さて……」


トン、という軽い音。


要が白髪の男、柊矢(しゅうや)の覚醒によって返り討ちになったアヘンに視線を向けた次の瞬間、要の手の平が彼の腹に触れていた。

テロリスト達には要が何時、どのようにして動いたのか見えなかったのだが、彼は別に能力を使ったというわけではない。

単純なスピードがテロリストの体感できる限界を超えていただけ。


一人(ひとり)


アヘンの上半身が炸裂し飛び散る。

他のテロリストはルーンズの能力を使おうと慌てて詠唱をし始めた。

しかし要の動きには到底間に合わない。

次の相手へ近寄った要は別の方へ向き、傍に居る相手から視線を外す。


「二人」


対象を全く見ないノールックで既に半身を次の相手に向けていた要。

彼は至近距離に居たテロリストの顔下から片腕を軽く振り上げ頭部を爆散。


「キール……!」

「遅いよ」


殺られる仲間に叫ぶ間に距離を詰めて両腕を下向きへ『✕字』に交差させながら振り下ろし、テロリストの体を✕字に切断。


「なんだこの餓鬼はッッ!?」


テロリストにとっては悪夢。

やっていることが常人のそれではない。

ルーンズかとも思った。

しかしそれも違和感が有る。


(これほど強い上に、それが10才かそこらの子供だと言うなら何処かの【ルーン・レルム】で噂になっている筈だからな)


能力こそ使っていないが世界中に居る[貴族級]のルーンズの大半を上回る。

身のこなしだけなら移動系能力にも匹敵すると思って間違いないだろう。

このまま成長すれば、確実に[君主級]と並ぶことになる筈であり、身体能力なら比較にならない程の高みに至るに違いない。

テロリスト達は選民思想とプライドの高さ故に、自分を追い込んでいるのが能力を持たない常人だと認めることが出来なかった。
 
 

 
後書き
_〆(。。) 
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