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第二章 勇美と依姫の幻想郷奮闘記
  第81話 明日への挑戦1/4

 昨日は迷い家の八雲家での団らんを満喫した勇美と豊姫。
 そして今、暫しの別れの時を迎えていた。
「皆さん、私達を招いてくれてありがとうございました」
 そう言って勇美は八雲家の皆にペコリとお辞儀をしたのだった。
「いいえ、こちらこそ気に入ってくれたようで光栄ですわ。また機会があったらいつでも来てもいいのよ」
「はい、その時はよろしくお願いします」
 紫の申し出に勇美は快く答える。勇美とて紫とは今後とも積極的に関わろうと思うからであった。
 勇美がそのように考えていると、紫に声を掛けられる。
「それで勇美さん、今度あなたにとっての大勝負があるのでしょう、頑張ってね」
「ええ、私からも応援しているわ」
 意味深な紫の言葉に、豊姫も便乗してきた。その言葉の意味は今後明らかになるだろう。
「はい!」
 この時勇美は今までで一番、名前の通りに勇ましい心持ちで返したのだった。

◇ ◇ ◇

「はぁ~~っ……」
 ここは幻想郷の近くの開けた草原である。雲一つない晴天の空と、若々と繁った草々が風にそよぐ様が清々しい。
 そのような心洗われるような光景の下で勇美は深呼吸をしていた。
 そう彼女が落ち着くための行動をしているのには訳があったのだ。その理由の人物の名を彼女は口にする。
「依姫さん、お待たせしました」
 その者の名前、それは今や勇美の一番の恩師たる綿月依姫そのものであった。
「勇美ちゃん、準備は出来たようね」
「はい、豊姫さん」
 続いて勇美に声を掛けて来た豊姫に、彼女は言葉を返した。
 そう二人がやり取りをしていると、この場に更に他の者の気配が現れたのだ。それに続いて何もない空間に亀裂が入る。
 だが、そのような異常現象にこの場にいる者は誰一人とて驚きはしなかったのである。──何故ならこの現象を起こす張本人が、彼女達にとって極めて見知った存在だからだ。
 そして、亀裂がパカリと開くと、そこから気の抜けた声が聞こえて来たのだった。
「お待たせしましたわぁ~」
 その声の主は、彼女達にとって最早顔馴染みになった、八雲紫その人だ。
 それに対して豊姫は言う。
「いえ、時間ピッタリよ。普段寝てばっかりらしいあなたらしくないじゃない」
「私のかつての友人が時間にルーズだったからね、それが私にとって反面教師になっているのでしょうね」
 そう紫は普段通り胡散臭く振る舞いながらも、その中に憂いを含ませていた。
 だが、それも一瞬の事で、すぐに彼女は勇美に話し掛ける。
「勇美、応援に来たわよ~」
「ありがとうございます紫さん。とても励みになりますよ♪」
 紫のその労いに、勇美は素直な対応をした。その言葉に偽りはなく、彼女にとってこれからやろうとしている『大仕事』にはこの上なく支えとなるのだった。
 その大仕事とは何か。その答えはすぐに分かる事となる。
「それでは依姫さん、始めましょうか?」
「ええ、そう始めましょうね──貴方と私の弾幕ごっこをね……」
 そう、『勇美と依姫の弾幕ごっこ』。それが今行われようとしている事の答えであったのだ。
 それも、かつて慧音の為に行った特別授業の時のような恐竜を模した弾幕ごっこのようなパフォーマンスではなく、今回は真剣な実力勝負なのである。
 そういう話になったのは、勇美が遠音ランティスの異変の解決に貢献した事や、彼女が先日紫と話し合って正式に幻想郷の一員となった事が影響しているのだ。
 それに加えて、勇美自身がこれまでの経験で自らの成長を実感出来たというのが大きいのだ。
 それらの事を踏まえて、新たな一歩を踏むために勇美は彼女にとって一番の恩師である依姫に自分のこれまでの成長を見て欲しいと、依姫と話し合って決めた事なのであった。
 しかし、成長したとはいえ、今の勇美では依姫に勝つのは難しいだろう。それは無理もないだろう。例え勇美でなくても依姫に勝てる者は少ないのだから。
 だが、勇美は決して『負けて当然』という楽観的な心構えでこの勝負に挑む気はなかった。
 それは依姫に対して失礼に当たるし、何よりこれからも高みを目指す勇美自身にとっても自分を裏切る事に繋がるからである。
 だから、依姫はこう勇美に言うのだった。
「勇美、私に勝つつもりで来なさい」
「はい!」

◇ ◇ ◇

 そして、黒銀勇美と綿月依姫の貴重な勝負が始まろうとしていた。その前に今一度、互いの間で取り決めたこの勝負のルールを確認する事とする。
「まず、この勝負で神降ろしに関して神々には『中立』となって頂く事とするわ」
「はい、ようは互いに神様をシェアする事が出来るという事ですね」
「ええ、そういう事よ」
 その取り決めが意味する事。それは神々は勇美と依姫、どちらか片方の味方に徹しはしないという事である。
 例えば依姫が降ろした神の力を、次に勇美が行使する事が出来る訳だ。
 それにより二人は相手の神降ろしの内容に干渉されずに、自分の考えた戦法を思う存分実行出来るのである。
 そして、次の取り決めを依姫は口にする。
「次に決めた通り、私がこの勝負で使う神降ろしは、月で魔理沙達と戦った時に使ったものしか使用しないという事ね」
「はい」
 そう述べた依姫の取り決めにも勇美は納得していた。
 この取り決めを行ったのは、勇美側を有利にするためである。いくら勇美が成長したとはいえ、依姫との実力の差は大きいからだ。
 なので勇美がよく見知った神降ろしのみを依姫が使う事で、勇美にとって攻略しやすくし、彼女が勝てる見込みを作るのが目的であった。
 随分と勇美に有利な取り決めだろう。本来ならこのようなあからさまなハンデを与えられたら自尊心が傷付くだろう。それは何かと不真面目に振る舞う勇美とて例外ではない。
 だが、勇美は誰よりも……とはいかないが、自分を依姫の実力を良く理解しているという自負があるのだ。だから、依姫がそれ位のハンデを背負ってくれないと自分が付け入る隙などない事を理解しているのだった。
 依姫の方も、そのようなハンデがある方が都合が良かった。
 それは、勇美との真剣勝負はより濃厚な試合にしたかったからだ。自分が完全に力を発揮してしまったら勇美を簡単に下してしまい、双方に不満が残ってしまうだろう。
 それこそが、力の低い者が対等に戦え、力の強い者が加減して戦える、弾幕ごっこの醍醐味に繋がるのである。
 そして、依姫はその中で更なる取り決めをしていたのだ。
 それは、完全に魔理沙達との勝負で使用した神降ろしを順番に使用していくというものだった。
 これにより勇美は、より攻略手段を練る余裕が生まれるという訳である。
 だが、ここで依姫は一つ注意事項を示す。
「ただし、『伊豆能売』の力は使わないわ。あれは戦闘用ではなく緊急で使ったものだからね」
「分かりました。要は六回の神降ろしを攻略すればいいという事ですね」
 取り決めの内容を完全に把握した勇美は合点がいったという了承の意を示した。
「口ではいうのは簡単だけど、そう上手くはいくと思っては駄目よ。何せ、神の力を行使する私を相手にするのだから」
「……分かっています」
 依姫の自信溢れる主張に、勇美は反論する事はなかった。確かに自分も神降ろしの力を貸してもらえるのだが、神の力を使いこなす事については依姫の方が一枚も二枚も上手だからである。
 だから勇美は、決しておごる事なく依姫に向かい合っているのだ。
 だが、勇美は奥手になる気もなかった。これが大勝負とはいえ、いつも通り自分の持てる力を発揮するだけだと心に決めているのだった。
「いい心構えね。おごる事も臆する事もなく真っ直ぐに向き合う。その事を忘れてはいけないわ」
「はい」
「では参りましょう」
 この言葉を皮切りに、この真剣勝負の火蓋は落とされたのだ。
 まず動いたのは依姫であった。勇美も自分も相手の出方に合わせて返すのが得意である事は今までの経験でよく知っているのである。
 だから、当然勇美に合わせる事に決めている今の依姫は迷う事なく自分から動き、勇美に対処しやすい状況を作ってあげた訳だ。
 だが、だからといって依姫は手を抜くという事はしなかったし、『最初の』神降ろしが物が物だったのだ。
「『火雷神』よ! 八柱の兄弟を従え、その力を勇美の前に示せ!」
 そして、依姫のすぐ側に火雷神が今まで幾度となく見た獄炎の八首龍となって顕現したのだ。触れた者を問答無用で消し炭にせんばかりに轟々と燃え盛っている。
「うわあ……」
 その圧倒的な威圧感に、勇美は思わず気の抜けそうな声を出してしまう。そして、最初からいきなりこのような大技なのかと呆気に取られるのだった。
 確かに依姫が行った記念すべき最初の弾幕ごっこで使用した神降ろしは他でもない、この火雷神なのである。
 だが、その条件を律儀に守って律儀に最初から猛進をしてこなくてもいいのではと勇美は思うのだった。
 しかし、それと同時に勇美は分かっていたのだ。断じてこれは依姫が融通が利かないが故にやった事ではないのだと。
 幻想郷最速の鴉天狗の射命丸文、失礼になるかも知れないが彼女は真面目だが融通の利かない性格なのだ。
 勿論それは文の個性であるし、この場でそれを責めるというのは些か野暮というものであろう。
 今明確にすべきなのは、同じ真面目な性格でも依姫は決して融通の利かない者ではないという事である。
 確かに依姫には拘りやポリシーが強い部分があるが、寧ろ彼女は物事に柔軟に向き合う性質なのである。出なければあの時、魔理沙の提案で弾幕ごっこによる勝負を引き受けはしなかっただろう。
 つまり、今こうして依姫が最初から本気で攻めるのは『これ位乗り越えてみせなさい』というメッセージであると勇美は受け取ったのである。
(よし!)
 そう思い至った勇美は、依姫の心意気を全面から受け取った。ならば自分も本気でそれに立ち向かうだけである。
 そこへ、とうとう依姫の攻撃が始まる。
「【炎射「ヤマタノランチャー」】」
 彼女のこの勝負最初のスペル宣言が行われた訳である。それに従い、炎の八つ首はその口に自分と同じ成分である炎の弾を形成し始めたのである。
 その火雷神の行使の仕方はかつての咲夜の時とは違う代物であったが、別段勇美は驚かなかったのである。
 それは、依姫は神降ろしを月での戦いに準えるとは決めたが、使い方まであの時と同じにするとは言っていないからだ。
 依姫とて示したいのだ。あれから『弾幕使い』として成長した事を。
 勇美はまず行われた炎の砲撃を、今までの経験でつちかった身のこなしでひらりとかわした。
「まずは見事にかわしたわね。でも忘れてはいないでしょうね?」
「ええ」
 依姫の指摘に勇美は素直に頷く。そう、たった一度砲撃をかわしただけではこの弾幕の攻略には程遠いのだ。
 そして、第二の炎の砲撃が行われたのである。それも勇美はひらりとかわす。だが、当然それだけでは終わらない。
 何せ『砲台』は八つあるのだから。一つの首が炎を吐いたと思えば他の首が次なる攻撃を繰り出してくるのだ。
 最初は勇美は堅実にその連撃を着実に次々に避けていたが、やはり彼女は人間の身。その体力には限界があるのだった。
(やっぱりしんどいね……)
 やはり開幕からの猛攻というのは、ゲームのボスキャラという観点から見るとよろしくないなと勇美は思うのだった。それは最初は小手調べの攻撃を仕掛けてきて、大技は攻略の中盤から終盤にとっておくべきだろうと。
 だが、ここで勇美はこうも思う。依姫さんは断じてゲームのボスキャラなどではないのだからと。彼女は自分と同じ条件で戦いに挑んでいる立派な相手なのだと。
 でも、そういえば開幕に大技ぶちこんでくるボスもいたなあと勇美はこうも思っていた。確か神々の黄昏の名前を冠した剣を護っているドラゴンとか。
 あっ、とそこで勇美は思った。この難題の攻略はその理不尽なドラゴンにあやかってしまおうと。
 そして、勇美が選んだ神々は『風神』と『ネプチューン』であった。
 手筈は整った。後は勇美は自前の機械仕掛けの分身にそれを投入するだけである。
 勇美はいつも通りに機械の相棒マックスに、神降ろしによる力を注ぎ込んでいった。
 みるみるうちに、ガシャガシャと音を立てながらその姿を変えていくマックス。その先にあったもの……それは鮮やかな水色で彩られた機械の龍であった。
 目には目を、龍には龍を……と勇美が狙った訳ではなく、偶然に奇しくも二頭の龍がこの場に揃い踏みをしたのである。
「おやまあ……」
 その様子を紫は実に壮観だと思いながら端から見据えていた。永い時を生きた自分ではあれど、こうも目を引く光景はそうそう頻繁にはお目に掛かる事は出来ないからだ。
 ましてや、その片方を人間である勇美が行っているというのが驚きの事実であるのだ。
(でも……それでこそ勇美さんね)
 そう紫は思っていたのだ。勇美は自分が見込んだ者。だからこそこれ位やってなんぼなのだと。
 紫がそう思いながら見ていたが、勇美はどう出るのか。その答えが今明らかとなる。
「【深流「開幕直後のタイダルウェーブ」】!!」
 その宣言後、水色の機械龍の口から大量の水が吐き出される。それに加えてその口から更に荒れ狂う暴風が繰り出されたのだ。
 それが意味する所は、強力な局地的な津波が生成されたという事である。
 そして、その流れが向かう先は炎の八つ首龍の所であった。
 炎は水に弱い。その特性は例え『神製』のものでも例外はなかったようで、八龍は津波に飲まれて瞬く間にかき消されてしまったのだ。
 だが、相手が作り出したのは神の火、それも奮発した大物の一品だった。
 故に勇美は自分も開幕からとびっきりの大技を繰り出そう、そう思っての決断であった。
 その判断は的確だったようで、勇美は依姫の火雷神の力を見事に撃退に成功したのである。
「よしっ!」
 そう歓喜の念を放ちながら勇美はまずは第一関門は突破したと心踊らせた。
 続いて勇美は、目の前に顕現させている機械の龍の形態を神々を送還させる事で解除したのだ。
 それは今のような津波は何度も発動しては勇美が含有するエネルギーが瞬く間に無くなってしまうからである。
 勇美は自分が人間である事をよく認識しながら戦っているのだ。これは最初にメディスンと戦った時から忘れずに心掛けている事だった。
「賢明な心掛けね、見事よ」
 依姫もその事に気付き、勇美に対して労いの言葉を掛ける。
「そう言ってもらえると光栄ですね」
 依姫にそう評価の言葉を掛けられる事となった勇美は素直に喜びの意思を示した。
「ますます成長しているわね勇美。ここからがもっと楽しみだわ。では次に行くわ」
「はい」
 依姫に言われて返事をした後で勇美はごくりと唾を飲む。最初の難関をクリアしたものの、勝負はまだまだこれからなのだと気を引き締めるのだった。
 そして依姫は次なる神をその身に降ろす宣言をする。
「『金山彦命』よ!」
 第二の指名を受けた神は、金属を司り操る神であった。
 それと同時に依姫は自前の刀を眼前に翳したのだ。金山彦命は金属を操れはすれど、生成は出来ないのだ。要は質量保存の法則は無視出来ないという事だ。
 だから依姫は刀の刃の金属を金山彦命の力に利用しようと考えた訳である。そして、その為のスペル宣言を依姫は行う。
「【鉄弾「アイアンタスラム」】」
 その言葉を合図に受けて、依姫の刀はみるみるうちに砂のように分解されていったのである。
 そして当然起こるのが、金属の再構成である。先程分解された金属はじわじわと依姫の頭上に形作られていった。
 それらは、無数の金属の弾丸となって宙に浮いていたのだった。勿論その重力を無視した状態は依姫の思念で作られている訳だ。
 それを今、依姫は解除する。
「撃てっ!」
 言って依姫が手を振り下ろすと、今まで宙で静止していた弾丸は次々に意思を持つかのように射出されていった。
 目指すは他でもない、勇美の下である。だが、勇美とて易々とその攻撃を受ける気はなかったのである。
 彼女は目の前に迫った金属の弾丸を、余裕を持って回避したのだ。それはもうおちゃのこさいさいといった様子で。
 今まで幻想郷で鍛えられた回避能力である。他の弾幕少女達と肩を並べられる程のそれになった勇美は、その事を誇りに思った。
 そして、攻撃目標を失った金属の群れはあらぬ方向へと飛び去っていった。これで一安心か? だが勇美はここで油断はしていなかったのである。
 依姫がこんなお粗末な攻撃をするだろうか。もしそうなら自分は決して憧れてはいなかっただろう。
 そんな勇美の読みは的中する事となる。ふと依姫を見ると、密かに何やら指で合図を送っていたのだ。
 それに勇美が気付くや否やであった。彼女はその身に違和感を覚えたのである。
 その感覚に答えるべく勇美が振り返ると、違和感の正体をかいま見る事が出来た。
 何と、先程かわした筈の弾丸の群れが再び勇美の下へと突っ込んで来ていたのである。
 だが、勇美はそれに動じずに丁寧に対処して再びかわしたのだった。しかし、この瞬間勇美は直感した──これで終わりにはなりはしないだろうと。
 そう思いながら勇美はかわした後も余裕を見せずに堅実に構えてみせたのである。
「いい読みをしているわね」
 依姫は勇美を労いつつも、先程のように指で合図を送った。
 また来る! その勇美の読み通りにまたしてもかわした弾丸の群れは統率された動きで彼女に襲い掛かって来たのだ。
 とどのつまり、依姫が放った金属弾は誘導弾であったのだ。弾丸という非生物でありながら執拗に獲物を狩りにいく肉食獣のようである。
 これでは勇美は埒が明かないだろう。いくら攻撃をかわしても再び標的にされては取り付く島がないというものだ。
 だから、勇美はこのアンフェアなゲームにはもう乗らない事にしたのだった。
「『マーキュリー』様、そして『金山彦命』よ!」
 そして、勇美は二柱の神へと念を送った。それも、二柱目の神は今まさに依姫が行使しているのと同じ存在であった。
 この勝負では、神々は中立の立場を取るのだ。そして、それは相手がその神を使用していても自分も力を借りる事が出来るというものだ。
 何がなんでも勝つ、そう心に決めた勇美がそれを利用しない筈がなかったのである。
 水の神と金属の神が勇美の分身の機械へと取り込まれていき、その姿を変貌させる。
 そして、出来上がったのは球状の偵察機であった。 
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