覇王の隣に戦闘狂 Ruler with Berserker
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お、前世ぶりの騒ぎだな
前書き
_〆(。。)
生まれ変わる先の世界で起こった異変の記憶が定着すると転生スタート。
ちなみに全員が捨て子だった。
何でや! 転生に関係ないやろ!
まあそれは置いといて、何故か転生者は同じ孤児院へと引き取られた。
何かの強制力だろうか?
それから10年が経ったある日のこと。
この日、転生者の一人である《小山田城嶋戌/こやまだきじまいぬ》は転生した世界で友達になった《鷹城柊矢/たかしろしゅうや》、《鷹城桃花》の兄妹と出掛けていた。
城嶋戌は何か有った時の為に転生仲間の《加藤岳/かとうがく》と《田中要》の二人にも隠れて着いてきてもらっている。
二人を目的地まで送り届けるだけの用事。
その筈だった。
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
何の変哲もない小旅行のようなもの。
10才になったばかりの柊矢は妹と友達の3人で停車中の電車に乗っていた。
八王子から船橋に行くのだ。
柊矢の隣には桃花が座り、二人の前には城嶋戌が座っている。
「柊矢のお婆ちゃん、今日は具合が良いんだろう? 二人で行った方が……」
鷹城兄妹は両親を亡くしている。
身寄りは母方の祖母くらいしかいない。
彼女も数年前から病気で体調を崩しているので孤児院に預けられたのだ。
二人は許可を得て、定期的に遠方で入院中の祖母を見舞っている。
彼等にとっては数少ない血縁。
祖母は柊矢達の両親、特に母のことを聞かせてくれる大切な存在だった。
城嶋戌も会ったことが有る。
初見で気に入られたのは謎だが。
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
柊矢は妹と城嶋戌を見ながら思う。
もう両親は居ない。
桃花を守るのは自分なのだと。
しかし信じられる友達を作って助けてもらうことも大切だと考えている。
一人では全てを出来ないから。
「もうすぐ電車が動くの?」
「あと5分くらいな筈だよ」
桃花の問いに答えた城嶋戌が電車の窓からホームの時計を見ようとした時だ。
駅の構内に爆発音が響く。
城嶋戌たち転生者はこの日を境として戦いに巻き込まれてしまう。
前世と同じように。
「運命って怖いよな。俺達はこの世界でも戦いから逃げられないみたいだ」
後書き
_〆(。。)
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