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ドリトル先生と牛女

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第七幕その十一

「ドイツ留学で最新医学を学んだと自負していてね」
「権威主義だったんだね」
「それも頑固だったのね」
「そうだったんだね」
「そうした人でね」 
 それでというのです。
「お医者さんとしてはね」
「よくなかったんだね」
「本来はそちらなのに」
「そうだったんだね」
「うん、調べていて暗くなったよ」
 お医者さんとしての森鴎外のことをです。
「小説家だからそちらから調べるね」
「文学からだね」
「沢山の名作を残しているから」
「それでだね」
「凄い人だと思ったら」
 それがというのです。
「その実はね」
「どうにもよくない人だね」
「権威主義で名誉欲と出世欲が強くて」
「それで頑固で」
「女性問題も起こしたって説もあるしね」
 こちらのこともあったというのです。
「舞姫は実はって、話もあるし」
「そうなんだ」
「あの人の代表作の一つだけれど」
「あの人がモデルだったんだ」
「そうした話もあるしね。人として医師としてのあの人は好きになれないよ」
 森鴎外ではなく森林太郎としてはというのです。
「どうもね。ニュートンも酷かったけれどね」
「ああ、あの人もね」
「嫌いな相手の功績を抹消したりね」
「酷かったよね」
「功績と人間性は別でね」
 そうしてというのです。
「そして人間は誰もがいい部分と悪い部分があるからね」
「森鴎外はその悪い部分が出て」
「脚気で間違ったことをした」
「そうなのね」
「だから最近批判されているよ」
 そうなっているというのです。
「勿論脚気のことでね」
「それは真実はわかるとね」
「やっぱり批判されるよね」
「当然としてね」
「そうなるね」
「うん、それは当然のことだから」
 先生はこのことを肯定しました。
「批判されるべきことは批判される」
「それは当然だね」
「むしろ批判されないとね」
「その方が問題だね」
「だからね」
 それでというのです。
「それは当然だよ」
「森鴎外にしてもだね」
「そしてニュートンも批判されているけれど」
「それは当然のことね」
「批判されていることは」
「そうだよ、しかし脚気はね」
 この病気のことをあらためてお話しました。 
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