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新ヘタリア学園

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第八百二十七話  女神の衣

第八百二十七話  女神の衣
 ギリシアは一緒に出ているブルガリアに自分の女性の地域の衣装を見せてそのうえでこう言いました。
「いける かも」
「ああ、古代の服だね」
「ヒマティオン」 
 その彫刻や絵画でも見られる服の名前も言います。
「母さんも 着ていた」
「そうだったね」
「もう着る人は いないけれど」
 昔の服だけあってです。
「着てもらった」
「そうなんだね」
「それで だけれど」
 ギリシアはさらに言いました。
「どうか」
「まさかこの服で来ると思わなかったから」
 これがブルガリアの返答でした。
「正直驚いてるよ」
「そう」
「うん、古代とはね」
「民族衣装になるか わからない」
 それでもあえて着てもらったのです、その服を着ているギリシアの女性の地域はまるで神話の女神の様でした。


第八百二十七話   完


                  2020・10・29
 
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