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新オズのオジョ

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第五幕その五

「オズの市民でもね」
「そうした決まりはないんだ」
「ええ、魔法を使っていい人で」
 その限定でというのです。
「それは私達三人だけで」
「神様はいいんだね」
「そう、ましてどちらの神様も中国では物凄く偉い神様達だから」
「余計になんだ」
「そこはね」
 まさにというのです。
「いいのよ」
「成程、わかったよ」
「神様はまた別よ」
 魔法のことはというのです。
「仙術も魔法と呼ぶべきかも知れないけれど」
「その違いは曖昧なんだ」
「魔法と錬金術、妖術、超能力、仙術、法力の違いは」
 どうしてもというのです。
「私にもね」
「はっきりとはなんだ」
「区分はね」
 どうにもというのです。
「しにくいわ」
「そうなんだね」
「忍術は出来るけれど」
 こちらの区分はというのです。
「身体や道具を使ったものでね」
「魔法じゃないんだ」
「そう、魔法じゃないの」
 忍術はというのです。
「だからよ」
「僕忍術は物凄い術だと思ってたよ」
 ボタンにしてみればです。
「けれど魔法じゃないんだね」
「そういえば忍者も昔はオズの国にいなかったね」
 オジョは二人のやり取りから述べました。
「そうだったね」
「そこも変わったわね」
「そうですね」
 オジョはオズマの言葉に頷きました。
「昔は」
「ええ、本当にね」
「あんな素敵で面白い人達がいなかったなんてね」
「残念なことよね」
「今思いますと」
「それがね」 
 今ではというのです。
「いてくれていて忍者の里や忍者屋敷もあって」
「オズの国の人気者の一つになっていますね」
「ええ、ただ忍術はね」
 オズマはオジョにも忍術についてお話します。
「魔法とは違うのよ」
「身体や道具を使うものですか」
「その道具も魔法はかかっていないの」
「普通のものですか」
「全部ね」 
 そうだというのです。
「面白い道具ばかりだけれど」
「それでもですか」
「全部魔法とかはなくて」
「普通のものなんですね」
「手裏剣も煙玉も何もかもがね」
「そうですか」
「水蜘蛛もね」
 こちらの道具もというのです。
「ちゃんとね」
「使い方があってですか」
「それで使って」
 そしてというのです。
「やっていくものなの」
「何かと思っていますと」
「違うのよ、あと狐さん達が化けるのはね」
「あれはいいんですか」
「化けることは魔法じゃないから」
「変化はですか」
「そう、私も許可を出しているし」
 化けることはいいと、です。 
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