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麗しのヴァンパイア

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第二百八十話

                 第二百八十話  寿司
 日本の妖怪達は自分達の前にどんどん出て来る寿司を見て言った。
「本格的だな」
「これ職人が握ったのだね」
「絶対に回転寿司じゃないよ」
「一体誰が握ったのかな」
「一体」
「はい、こちらの人です」
「どうも」  
 カーミラが紹介したのは人間だった、寿司屋の服を着ている老人である。ごま塩頭が寿司屋らしい雰囲気を出している。
「カーミラさんに呼ばれて来ました」
「あれっ、あんた確か」
「神戸の老舗の寿司屋の人だな」
「先代さんだった?」
「確か今娘婿さんにお店譲って引退していたんじゃ」
「それが呼ばれたんだ」
「はい」
 そうだとだ、職人は妖怪達に答えた。
「それで握らせてもらっています」
「あんたのお寿司美味いので有名だったけれどな」
「まさかここで会えるなんてな」
「思わなかったわよ」
「いや、奇遇だねえ」
「本格的なお寿司をと思いまして」
 それでというのだ。
「お呼びしました」
「凄いね」
「あんたかなりやる人だね」
「寿司でしかもこんな凄い職人さん呼ぶなんて」
「お目が高いよ」
「私もいただきますし」
 カーミラ自身もというのだ。
「ですから」
「とびきりの職人さんに握ってもらう」
「そういうことだな」
「それもネタもいいしな」
「シャリだってな」
 こうしたことは見ればわかった、しかも。
 ネタの種類も多く日本の妖怪達はこうも言った。
「さて、何から食おうか」
「迷う位ね」
「どれも美味そうで」
「何から食べようか」
 迷いながらもそれぞれこれだというものを食べる、そして。
「美味いな」
「流石の腕ね」
「しかも本当にネタもシャリもよくて」
「これは最高だよ」
「本当にな」
「酒も美味いし」
 こうしたことを言ってそれぞれ寿司を楽しんでいく、カーミラもその中にいて寿司を食べ酒も飲んでいた。


第二百八十話   完


               2020・7・12 
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