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仮面ライダー エターナルインフィニティ

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第四百二十一話 食戟の世界その六

「だからだ」
「大丈夫ですか」
「そうだ、やっていける」
「そういえば皆さん尋常でない雰囲気がします」
 恵にしてもだった、そのことはわかった。
「若しかしてこれまで」
「それなりの数の人間と会ってきた」
「だからですね」
「こいつみたいな奴とも会ってきた」
「そうなんですね」
「だから大丈夫だ」
 後藤はまた言った。
「そしてだ」
「はい、私達の世界にですね」
「これから行こう」
「鴻上コープレーションの前なら俺達もわかるよ」
 湊は微笑んで言ってきた。
「ではね」
「これからっすね」
「行こう」
「案内の必要はないっすか」
「ないよ、ではね」
「はい、行きましょう」
 幸平は湊に笑顔で応えた、そしてだった。
 一同は鴻上コーポレーションのビルの前に向かった、するとそこに。
 食堂の入り口そのままの門があった、泉はその門を見て言った。
「中に入ったら何か食べられそうね」
「そうだよな」
 火野もその門の形を見て言う。
「これは」
「そうよね」
「遠月学園は料理の学校だっていうし」
「まさにおあつらえ向きの門ね」
「っていうかこれ俺の家の店の出入り口そのままなんですよね」
 幸平が言ってきた。
「食堂幸平の」
「ああ、そうなんだ」
「そうなんですよ」 
 実際にとだ、幸平は火野に話した。見れば見る程そこは食堂の出入り口だが流石にのれんはかかっていない。
 その門を見つつだ、幸平は火野にさらに話した。
「だからもう気分よくです」
「門を潜れるんだ」
「俺としては」
「いや、面白いですよね」
 一色は腕を組んで明るい顔で述べた。
「こうした門も」
「門の形はスサノオが決めている様だが」
 アンクが一色に応えた。
「だがだ」
「それでもですか」
「あいつは遊ぶ奴だ」
 スサノオの傾向も話した。
「だからだ」
「それで、ですか」
「門の形もだ」
「凝るんですね」
「これはという形の門にする傾向がある」
 こう言うのだった。
「その都度な」
「それで今回の門はですか」
「こんなものだろう、ではな」
「これからですね」
「この門を潜ってな」
 そうしてというのだ。
「そちらの世界に行くぞ」
「わかりました」
「じゃあ俺が開けますね」
 幸平が前に出てだ、そうして。
 彼が前に出てそのうえで門を左から右に開けた、その動きはまさに食堂に入るものだった。その開けた門を潜り別の世界に入ると。
 そこはとてつもなく広く様々な校舎がある学園だった、まるで大きな山全体が学園である様だ。その学園に出ると。
 恵と同じ制服姿の長いブロンドの少女、やけにスタイルがよく強気そうな整った顔立ちの赤紫の瞳の少女が仁王立ちしてそこにいて幸平に言ってきた。目はオレンジである。
「待っていたわよ」
「どれ位待っていたんだ?」
「とはいっても一分位だったわ」
「それだけかよ」
「ええ、もっと長くかかるって思っていたけれど」
 それでもというのだ。 
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