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ドリトル先生と琵琶湖の鯰

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第八幕その三

「それなら西瓜やトマトも好きかもね」
「それで胡瓜の巻き寿司を河童巻きって言うし」
 ポリネシアはお寿司のお話をしました。
「河童は日本では親しみのある妖怪だね」
「怖いところもあって悪戯好きでもあるけれど」
 それでもとです、トートーは言いました。
「親しみの持てる妖怪だね」
「うん、日本の妖怪らしくてユーモアがあってね」 
 そうしてというのです。
「面白い妖怪だよ」
「物語にもよく出て来るしね」
「童話にも」
「日本の妖怪の代表の一つだね」
「一つ目小僧やろくろ首と並ぶね」
「そうだよ、じゃあ東塔の辺りは見て回ったし」
 先生はあらためて皆に比叡山のお話をしました。
「西塔や横川も回って神社にも行こうね」
「ああ、比叡山にあるのは延暦寺だけじゃないね」
「神社もあったね」
「そちらも」
「そう、だからね」
 それでというのです。
「そちらにも行こうね」
「本当に今日は行くところが多いね」
「この延暦寺だけじゃないんだね」
「日吉大社だったね」
「あそこにも行くんだね」
「あとロープウェイを使って」
 そうしてというのです。
「山頂にも行こうね」
「何かと行く場所多いね」
「これは大変な一日になるね」
「じゃあ丸一日使って」
「今日は比叡山巡りだね」
「そうしようね」
 こう言ってでした。
 先生は皆と一緒に延暦寺の中を観て回りました、そしてその中でふと皆がこんなことを言いました。
「延暦寺って織田信長さんに焼かれたよね」
「焼き討ちされたよね」
「それで全部燃えたんだよね」
「そうだったね」
「そのお話はどうもね」
 先生はそのお話にも応えました。
「実際は違うそうだよ」
「っていうと?」
「信長さんが焼いたんだよね」
「そうだよね」
「織田信長さんが延暦寺と対立したことは事実でも」
 それでもというのです。
「昔言われていた様な皆殺しじゃなくてね」
「あれっ、そうだったんだ」
「徹底していたって思っていたけれど」
「違ったんだ」
「そうだったの」
「信長さんが攻める前からもう廃れていた場所が多くて」
 当時の延暦寺にはというのです。
「そうした場所は置いておいて焼かれた場所も一部だったみたいだよ」
「そうだったんだ」
「山全体を焼いたと思っていたら」
「違ったんだ」
「まず織田信長さんは以前言われていた様に残酷で殺戮を好きな人じゃなかったよ」
 このことが大きいというのです。
「流す血は最低限でいいっていう人だったからね」
「それでなんだ」
「延暦寺でも極端なことはしていない」
「そうした人だったんだ」
「そうだよ、それにね」
 先生は皆にさらにお話します。
「実は一部を焼いてその時の戦いで死んだ位で」
「言われてる程殺してないのね」
「焼き討ちをした時も」
「そうだったのね」
「そうみたいだよ、信仰心がないという人でもなかったし」
 このことも言われていたけれどというのです。 
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