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ドリトル先生と琵琶湖の鯰

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第八幕その一

                第八幕  高野山で聞いたこと
 先生は動物の皆と一緒に比叡山に入りました、すると先生は皆に入ってすぐに言いました。
「このお寺を開いた人は知ってるよね」
「最澄さんだよね」
「伝教大師と呼ばれてるね」
「あの人が開いたお寺だね」
「空海さんと並び称されている人でね」
 その最澄さんはというのです。
「日本の仏教の歴史や教えでとても重要な位置にいる人だよ」
「それでこのお寺を開いてだね」
「比叡山はずっと歴史に影響を与えてきたね」
「そうだったね」
「そうだよ、このお寺はね」 
 まさにというのです。
「それだけのものを持っているんだ」
「平安時代からここにあるんだよね」
「千数百年もの間」
「多くの有名なお坊さんも出したし」
「歴史的にも有名な場所だね」
「そうだよ、一度来たいと思っていたから」
 それでというのです。
「今来られてよかったよ」
「そうだよね」
「先生何度か比叡山にもって言ってたからね」
「だからだね」
「今こうして来られて」
「物凄く嬉しいよね」
「うん、凄くね」
 まさにというのです。
「嬉しいよ」
「そうだよね」
「じゃあここも見て回って」
「そうして楽しむね」
「そうするよ」
 こう言って実際にでした。
 先生は皆と一緒に比叡山の本堂等有名な場所を見て回りました。ですがお寺の中はとても広くてです。
 回るにも一苦労です、それで先生は朝早くに来たのですが十時にはティータイムで一休みをしている時にです。
 ミルクティーを飲みつつ皆にこう言いました。
「いや、見て回るだけでもね」
「大変だよね」
「どうしてもそうなるよね」
「広い山の中だから」
「疲れるね」
「うん、運動になるけれど」 
 それでもというのです。
「大変だよ」
「そうだね」
「けれど先生生き生きとしてるよ」
「お顔が明るいよ」
「楽しんでることがわかるわ」
「大変だけれど楽しいよ」 
 これが先生の偽らざる本音でした、ビスケットを食べながら言います。今のセットはそのビスケットと干しレーズン、それにチョコレートです。
「本当にね」
「僕達もだよ」
「比叡山ってどんな場所かって思っていたから」
「そこに入って色々観られて」
「面白いよ」
「本当にそう思ってるわ」
「それは何よりだよ、じゃあ一休みの後は」
 ティータイムのその後はというのです。
「またね」
「観て回るね」
「そうしていくね」
「このまま」
「うん、それとね」 
 さらに言うのでした。
「さっきちらっと聞いたけれどね」
「ちらっと?」
「ちらっとっていうと」
「琵琶湖に河童が出たそうだよ」
 この日本の妖怪がというのです。 
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