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ラーメン屋を救った猫

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第三章

 後日空き巣が捕まった時にわかった。その空き巣が言うには。
「そうか、タケちゃんが襲い掛かってか」
「空き巣を追っ払ったのね」
「家に入って麻っていたら来てか」
「盗むどころじゃなくて逃げだしたのね」
「猫は元々山猫みたいだったしな」
 野生のそうした獣を家畜にして猫になったのだ、古代エジプトからはじまる。
「それに虎やライオンの親戚だしな」
「実は人間より強いのよね」
「本気出したらな」
「ええ、けれど大人しくて怖がりのタケちゃんがね」
「俺達の為にそうしてくれたんだな」
「勇気を出してね」
「そう思うとな」
 夫は妻にしみじみとした口調で述べた。
「タケちゃんに感謝しないとな」
「タケちゃんがいてくれたからね」
「百万年取られなくてな」
「お店もやっていけてるわね」
「ああ、タケちゃん様々だよ」
「そうね、若しもあなたがタケちゃんを拾わなくて」
「俺達が助けなかったらな」
 そして育てなかったらというのだ。
「もうな」
「百万円取られててね」
「お店もな」
「やっていけなかったわね」
「ああ、そうなっていた」
「全部タケちゃんのお陰ね」
「タケちゃんを助けなかったらな」
 本当にどうしようもなくなっていたとだ、夫婦で話した。そして。
 店はそれから味が評判になって人気店となった、マスコミでもネットでも注目される位になった。それでだ銀行から借りた百万も返せて。
 二人はよく笑顔でいられる様になった。それでだった。
 マンションの自分達の部屋の中でタケちゃんを見て話した。
「タケちゃんのお陰だよ」
「あの時の百万があったから今の私達があるし」
「タケちゃんがいてくれてよかったよ」
「タケちゃんは私達の福の神よ」
「これからも一緒に暮らしていこうな」
「仲良くね」
「ニャア」
 タケちゃんは自分に笑顔を向ける二人に笑顔で鳴いて応えた、そうしてだった。
 二人のところに来て丸くなった、二人はそんなタケちゃんを見てまた笑顔になった。拾った時とは全く変わって元気になった彼を見て。


ラーメン屋を救った猫   完


                   2020・9・22 
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