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『LIFE』

作者:零那
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『抹消』


心の隅から隅迄総て吐き出したところで何にも成らない。

そう何にも成り得ないなら殺すしかない。

お互い理解出来てないところなんて当たり前に有る。

脳味噌ぐっちゃぐちゃに掻き廻して心臓は捻り潰そう。

総ての痛みや怒り,憎しみすら消えてしまうように。

いっそ誰かが抹消してくれたら楽なのに。

生まれ代わったらなんて言うけど,生きるだけで面倒臭い[人間]なんかには二度と成りたくもない。

誰の記憶からも消えてしまいたい。

君の記憶にも残らなければ悲しませずに済む。

人生のやり直しなんて甘っちょろい事は無い。

失ってくものが多く在るのに得るものなんて僅か。

代償ばかりが増えてくだけの人生。

生き甲斐なんて何処に在るんだろうか。


 
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