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新オズのつぎはぎ娘

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第二幕その十

「どうかしら」
「いいね」
 トトはドロシーが提案したお料理に笑顔で応えました。
「それじゃあね」
「今日のお昼はうどんすきにしてね」
「皆で食べようね」
「そういえば」
 ここで腹ペコタイガーが言いました。
「うどんすきって殆ど食べたことがないよ」
「日本じゃお鍋に麺類を入れることは多いよ」
 ジョージが腹ペコタイガーにこうお話します。
「最後に入れたりするんだ」
「そうなんだ」
「最初から入れたりもするし」
「おうどんもなんだ」
「うん、ラーメンも場合もあるし」
「そちらも入れるんだ」
「そうなんだ、そうしてね」
 ジョージはさらにお話します。
「これが美味しいから」
「うどんすきもだね」
「期待していていいよ」
「じゃあお腹一杯食べるよ」
 腹ペコタイガーは笑顔で舌なめずりして言いました。
「今日も」
「そうしたらいいよ」
「それじゃあね」
「うん、そしてね」
「そして?」
「おうどん以外もあるから」
 うどんすきにはとです、ジョージも笑顔になっています、その笑顔でお話するのです。
「お葱にお豆腐にね」
「すき焼きでいくから」
 ドロシーが言ってきました。
「牛肉としらたきを入れてね」
「それで、ですか」
「すき焼きのたれでね」
「そこにおうどんを入れるんですね」
「それも太めのを」
 そうした麺のおうどんをというのです。
「それで皆で食べましょう」
「わかりました」
「つまりすき焼きにおうどんを入れたものだね」
 臆病ライオンはお話を聞いてこう考えました。
「つまりは」
「ええ、糸蒟蒻は入れないけれど」
 それでもというのです。
「その代わりにおうどんをって考えてるの」
「そういうことだね」
「じゃあ今日のお昼はね」
「そのうどんすきをだね」
「皆で食べましょう」
「よくわかったよ」
「それとね」
 ドロシーはさらに言いました。
「アルコールは入っていないけれど」
「ドロシ―達は子供だからね」
「それでもお酒も出してね」
「そちらも楽しむんだね」
「デザートはういろうにするわ」
 こちらのお話もするのでした。
「それでお酒は日本酒と白ワインよ」
「両方出すんだ」
「本当にアルコールは入ってないけれど」 
「そちらもだね」
「出すしよかったらジュースとか炭酸飲料も」
「出すんだ」
「そうするから楽しみにしていてね」
 見ればお話するドロシーも笑顔になっています、この娘にしてもうどんすきを食べることが楽しみなのです。
「皆で楽しく踊って歌う中でね」
「食べて飲んで」
「そちらも楽しみましょう」
「あたしはずっと踊ってるわね」
 つぎはぎ娘はそうするとです、言ってきました。 
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