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戦姫絶唱シンフォギア~響き交わる伴装者~

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裸エプロン談義

 
前書き
Twitter短編第4弾!

今回のテーマは、「裸エプロン」について。
熱血ドルヲタのふとした言葉が、男達を狂わせる!

お楽しみに! 

 
「なぁ、裸エプロンってどう思う?」

昼時、アイオニアンの食堂で、紅介が誰にともなく呟いた。

「ぶふうっ!? げほっ、げほっ……昼時に何話してんだよ!?」
「紅介……いきなりどうしたんだ?」

翔は呆れ、純は苦笑いを浮かべる。

「な、何を言ってるんだ!?紅介!」
「食事時になんて話を……万死に値するぞ!」
「兄さん、声大きい……。それと大袈裟」

恭一郎は動揺し、大野兄弟は何時ものやり取りを繰り広げる。

「ああ、悪ぃ。でもよぉ、一回くらい考えた事無いのかよ?」
「ない」

他の5人を代表して、翔がはっきりと否定した。

「考えてみろよ、恋人がエプロン1枚で恥じらう姿をよぉ!」

『ジロジロ見ないでくれよ……。こっ、こう見ても恥ずかしいんだよ……バカ!キレイだって言うなぁ……』

「これだよ!わかるか!」
「だから何なんだ……」
「奏さんのそういう姿を想像したら……なぁ?」
「いや、そう言う事じゃないから。食堂で騒がないで」

興奮する紅介に呆れる飛鳥。紅介は同意を求めるが、流星に一蹴されてしまう。

「とにかくよォ、そういう妄想は男なら誰だってするモンなんだよ」
「いや、答えになってないぞ!」
「そんで、新婚さんによくあるアレを言ってくれたりしてさぁ……」

飛鳥がツッコミを入れるも、当の紅介は聞く耳持たずで、更なる妄想に耽っていた。

(紅介のヤツめ……。俺はそんな事、絶対に考えないからな……)

ff

「翔くん?どうしたの?」

自宅のソファーに腰掛け、昼間の会話を思い出していると、響が問い掛ける。

「ん?いや、なんでもないよ」
「そっか……。それより、どうかな?このエプロン」
「エプロン?」
「うんっ!未来と一緒に選んだんだ~。似合うかな?」

響は買ったばかりの、ライトオレンジのエプロンを身に付け、一回転して翔に見せる。

「あぁ、すごく響に似合って──」

その時──

『そっ、そんなにお尻ばっかり見ないでよぉ……。うぅ、恥ずかしい……。翔くんのエッチ……』

そんな妄想が、翔の脳裏を過った。

「うわぁぁ!!」
「うわっ!!」
「ごめん響、ちょっと頭冷やして来る!」

不意に浮かんだ破廉恥な妄想に、翔は慌ててソファーから立ち上がると、頭を冷やすために外へ出た。

「ん~?翔くん、どうしたんだろ……?顔が真っ赤だったように見えたけど……」

ff

翔が慌ててる一方、恭一郎は未来と二人で帰路に着いていた。

「──それでね、響と一緒に選んだんだ」
「何をだい?」
「新しいエプロン。 響ね、翔くんの為に美味しい料理作るって張り切っちゃって」
「そうなんだ」

楽しげに話す未来の姿を見て、恭一郎は微笑んでいる。
付き合い始めてからは、いつも通りとも言えるようになった光景だ。

「私もねエプロン買ったんだ」
「へぇ、それは帰ってからが楽しみ──」

『あ~あ、体が冷えて来ちゃった。ねぇ?温めて……お願い』

「どうしたの?」
「いや!なんでも……」
「ッ!恭一郎くん、顔が赤いよ!?熱でもあるんじゃ……」

急に止まった恭一郎に、未来は顔を近づけた。

『ほら、は・や・く♡』

「ッ!!」

瞬間、浮かびかけていた妄想が更に加速してしまい、恭一郎は顔から湯気を上げて倒れてしまった。

「恭一郎くん!?」
「ダ、ダイジョウブ……デス……」

(紅介ぇぇぇ!明日になったら覚えてろぉぉぉ!) 
 

 
後書き
翔くんと恭一郎くんに飛び火した所を見ると、おそらく大野兄弟も……。

書くかどうかは……気分次第ですw
次回もお楽しみに! 
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