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同盟上院議事録~あるいは自由惑星同盟構成国民達の戦争~

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臨時会~アスターテ会戦事後処理~
  最高評議会質問第七号 「アスターテ会戦、及びその事後処理における国防委員会及び最高評議会の指導」 に関する答弁書

最高評議会質問第七号
「アスターテ会戦、及びその事後処理における国防委員会及び最高評議会の指導」
に関する答弁書

アスターテ共和国同盟弁務官アレークシン・リヴォフ君提出の「アスターテ会戦及びその事後処理に関する質問」に対する答弁書を提出する。
  宇宙歴七九六年四月二日

最高評議会議長 ロイヤル・サンフォード

        同盟弁務官総会議長 ウィリアム・カーティス殿
         同盟弁務官総会仮議長 ジョージ・ホインズ殿


一「国防委員会がリーダーシップを取り兵力の優位を得る」の定義については動員、及び戦力編成について統合作戦本部に諮りつつ予備費を機能的に運用し、敵の侵入兵力に対し、優位な戦力を整えることであり、動員兵力及びその運用については統合作戦本部及び艦隊総司令部と協議のうえで最高評議会議長が行ったものである。

二 お尋ねの意図が必ずしも明確ではないが、ここでいう「敵兵力撃滅」の定義については侵略軍による組織的な不法占拠、及び軍事的行動を企図しえぬ損害を与える事である、本防衛戦力の派遣については交戦の結果として敵兵力を撃退し意図をくじいた事で上記定義のとおり「敵兵力の撃滅」は達成できたものであると判断する。

三 公聴会については同盟弁務官総会(以下通例に従い上院と記述する)及び代議院(以下通例に従い下院と記述する)の権限により開催されるものであり最高評議会が関与するものではない。最高評議会としての見解は予算運用については国防委員会の専決事項である予備費の運用であり、なおかつ敵が継続的な軍事行動を行えぬ状況に陥ったことから、戦略的な目的は達成したと判断するものである。

四 お尋ねの趣旨が必ずしも明確ではないが年度内予算の範囲における軍事行政の執行については自由惑星同盟軍の最高司令官たる最高評議会議長に委託されるものである。これについては艦隊再編についても同様であり統合作戦本部及び艦隊総司令部との協議の上、粛々と現状に適した形で執行を行った者であり、来年度予算案の審議について重要な影響を引き起こすものではないと考える。
本件については上院決議668年第X号及び下院決議668年第X号の国家指揮権法において定められており、現行法における原則に則ったものであると判断する。


 
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