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生まれ変わってきた

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第二章

「じゃあ明日保健所に行くか、皆や墨だしな」
「保健所になの」
「あそこの犬を引き取ったら処分される命を助けられるだろ」
 このこともあってというのだ。
「だからな」
「保健所に行ってなのね」
「犬を引き取ってな」
 自分の隣のテーブルの席にいる妻に話した。
「そうしてな」
「育てるのね」
「新しい家族としてな」
「それじゃあ」
「ああ、そうしような」
「ずっと悲しんでばかりだとね」
 義母は微笑んで言った。
「ロンも悲しむし」
「そうだろ」
「だったらよね」
「新しい家族を迎えてな」
「その子と幸せに過ごしていくべきね」
「それにな」
「保健所でワンちゃんを引き取ったら」
 義母はこのことも言った。
「命を救えるから」
「余計にいいだろ」
「ええ、じゃあね」
「明日な」
「保健所に行きましょう」
 こうして話が決まってだった。
 一家四人、この時は夫の妹である金沢八千代自分の母親を若くした様な顔立ちの彼女も自分の夫の進一大柄で太った髪の毛をオールバックにした細い目のトラック運転手の彼と共に来ていた、それでどの子がいいか探そうとしたが。
 すぐにだ、その八千子が言った。
「えっ、この子」
「そっくりだな」
 彼女の夫も言った。
「本当に」
「あなたがいた時まだあの子いたし」
「覚えてるよ、ロンは」
「ロンよねこの子」
「そうだよな」
「どうしたんだ?」
 義父は娘夫婦の声を聞いてそこに来た、すると彼も言った。
「ロンだな」
「そうよね」
「そうですよね、この子」
「そっくりじゃないか」
 彼もこう言った、そしてだった。
 楓と夫もその犬を見たがだった、夫は妻に言った。
「間違いない、ロンだ」
「写真のままよね」
「こんなにそっくりなんてな」
「ないわね」
「ああ、本当にな」
「母さんを連れて来るからな」
 義父が言ってそうしてだった。
 義母をその犬のところに連れて行くとだった、義母も思わず言った。 
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