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おぢばにおかえり

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第五十九話 先輩と神戸でその三十六

「それでもですか」
「私はあの子がちっちにとって凄くいい子になるって思ってるから」
「それでなんですね」
「背中押してあげるから」」
「阿波野君については」
 どうにもわかりませんでした、ですが。
 先輩は私にさらにお話してくれました、そしてです。
 二人でそのまま一緒に色々なものを食べてそれからでした、お腹一杯になってお店を出て中華街で色々なお店を見てです。
 そしてからです、今度は何処に行こうかと考えていますと。
 先輩からです、こう言ってきました。
「ちょっといい?」
「何ですか?」
「これからポートピア行かない?」
「そこにですか」
「ええ、行ってね」
 そしてというのです。
「あそこの景色楽しみましょう」
「そうですね、少し離れてますけれど」
 私は先輩の提案に頷いて応えました。
「いいですね」
「それじゃあね」
「はい、今から行きましょう」
「そしてね」
 先輩は私にさらに言ってきました。
「今日はもっと楽しみましょう」
「それがいいですね」
「こうして二人で遊ぶのもね」
「はじめてですし」
「それも神戸でなんて」
「いつもお会いする場所はおぢばですしね」
 二人共おぢばの学校に通っているので当然のことですが。
「同じ兵庫の人で」
「それなら尚更ね」
「こうして神戸で遊ぶのもいいですよね」
「ちっちもそう思うわよね」
「はい、あと先輩を見ていたら」
 そのお顔を、です。 
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