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転生したらビーデルの妹だった件

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最終話

力の大会も終盤。

残っている宇宙はあとわずかだ。

残っているのは第3宇宙が四人、第11宇宙が二人そして我らが第7宇宙が五人だ。

ジレンとトッポはまだ動かない。

そんな中、第7宇宙の面々の前に現れたのは数の優位を無くしてまで合体して現れたまさかの四体合体の超巨体戦士のアニラーザ。

巨体に見合わないスピードとその重量から繰り出される高威力の攻撃、衝撃波を飛ばし更にはジャネンバの如くパンチがワープして飛んでくる。

「ぐあっ」「うわっ」「何ッ!?」

これには悟空さん達も対処が難しかった。

隙を突かれてしまったのが17号さんがリングアウト。

「これはヤバイな…」

「モンテ…どうしよう…」

ビーデルが不安がるのも無理はない。

「悟空さん、ベジータさん何とかあの巨体をかく乱してください、あとはわたしが何とかしますっ!」

「何だとっ!?」「気を引くだけでいいんか?」

「ちょっと奥の手を使って来る。ビーデルは隠れてて」

「私も行くわっ!」

「ビーデルがやられたら合体出来ないからね…残り二人はアレよりも強いんだから」

「なら今っ…」

フルフルと首をふるモンテ。

「大丈夫。かめはめ波の準備だけしてて」

さて、そろそろ悟空さん達が取り付いたころかな。

「モンテーっ!」

悟空さんからの合図で瞬間移動でアニラーザへと飛ぶ。

「わたしの前で巨体合体など無意味っ!」

殴りつけた右拳。

ダメージが少なかったのかニヤっと笑うアニラーザ。しかし…

「な、なんだっ!?」

急に巨体が光り出したかと思うと合体が解除されて元の四人へと分裂した。

「悟空さん、ベジータさん今ですっ!」

モンテの意図を察したのかすぐさま気を集中させる悟空とベジータ。

「ビーデルっ!」

「分かってるっ!」

次の瞬間四つの極光が瞬く。

「「「かめはめ波っ!」」」「ギャリック砲っ!」

分裂した第三宇宙のパンチア、ボラレータ、コイツカイとパパロニはそれぞれ気功波で場外へと押し出されリングアウト。

多分食べ物の名前が元ネタのはずだけどパンチア、ボラレータ、コイツカイと並べるとキャバクラかどこかでパンチラでボられたのこいつかいっ!みたいでマジ笑える。

パンチラでボられるって…恥ずかしい。

スタッっとモンテの隣に着地する悟空とベジータ。

「何をした」

とベジータさん。

「スピリットの強制分離です。ヤードラット星人の技ですよ」

「ふんっなるほどな」

「うへぇ…もしかしたらポタラ合体も解除できんか?」

「攻撃が当たれば、ですね」

そう悟空さんの質問に答えた。

さてと。

「最終決戦ですからね悟空さん、ベジータさんちょっとこっちに」

「なんだ」「どうしたんだモンテ」

「いいから」

二人の腕を掴むと二人の体力を回復させる。

「なっ…」「体力がもどったぞ」

力の大会で負ったダメージと失った体力が戻ってきた事に驚く悟空とベジータ。

「何故もっとはやく使わんっ!」

ちょっと不機嫌そうにベジータが言う。

「最初の頃に体力が回復できると知られれば一番狙われるのはわたしになるじゃないですか。ヒーラーを最初に狙うのはどんなゲームも一緒です」

回復役を残しておくと敵が回復されて倒しずらくなるのは常識ですよ。

だから最後の最後まで使わずに隠しておいたのだ。

しかしもう最終局面だ。

残っている敵はジレンとトッポの二人だけ。

数の上では逃げ切れば勝ちだが、そんな勝ち方をサイヤ人が許せる訳もなく。

「じゃあオラはジレンの所に行ってくっぞ」

「まてカカロット、オレが先だ」

「ちょ、ま…トッポは誰が相手するんだよっ!」

「そんなものお前達で何とかしろ」

おーい…ベジータェ…悟空さんもだけどそんなにジレンと戦いたいのか。二番じゃダメですか…そうですか。

「まぁ、何にせよ残り時間もあとわずか。ビーデル」

「はいはい、フュージョンね」

「出し惜しみは無しだ」

次の敵は悠長に合体の時間を待ってくれないだろうしね。

距離が開いている今の内にフュージョンでビーデルと融合合体。

「本日二度目のモンデルちゃん登場っ!はっ!」

すぐに超サイヤ人ゴッドへと変身。準備は万端だ。


悟空とベジータはジレンへと駆けて行き残ったモンデルの前に巨漢のトッポが立ち塞がる。

「正義の為にお前には落ちてもらうぞ」

掲げるは正義の信念。プライドトルーパーのリーダー。

「んー…わたし他の宇宙の人たちって割と好きだったよ。あの卑怯な第9宇宙や第4宇宙もね。だが第11宇宙、あなた達だけはキライだ」

「ほう、何故だ」

「どの選手も正義正義とバカの一つ覚えの様に口にして」

「正義のどこが悪い」

「正義の味方はね、所詮味方した者の正義でしかないんだよ」

「何を言っている」

外野からもヤジが飛ぶ。

そう、そんな事すらこの宇宙の人たちは分からないんだ。

「正義の味方であるのなら、負ければ消される第7宇宙の無辜の民を救う存在でしょう?」

「それは…」

言葉に詰まるトッポ。

「正義の味方と言う存在が本当に有るのなら、全ての無辜の民を救う存在じゃなくてはならい。けっして他者の犠牲を許容してはならない。あなたはそれが出来ないから自分の手に収まるもの以外を悪と断じているだけ。有体に言えば…」

「やめろ…それ以上は…」

「ただの大量虐殺者と何も変わらない」

「あああああああっ!!」

モンテやビーデルならこんな事を言わなかったのかもしれない。しかし融合で正確が若干変わっているモンデルはモンテのひねくれている所とビーデルの清廉潔白さが合わさってしまった。

それがポットに会い悪い所として出てしまったのだ。

「ただの人殺しが正義の味方とか笑えもしないわ」

「ああああああああああああっ!」

トッポの苦悩の声が武舞台を轟かせる。

「おいバカ余計な事を言って、様子が変だぞこの気はまるで…」

ビルス様がトッポの変容に驚愕していた。

「要らぬ…もう何も要らぬ…正義など…要らぬ」

巨漢が絞られ突如として気が感じられなくなった。

「破壊神トッポの誕生だ」

その言葉は観客席の誰の言葉だっただろう。

「都合が悪くなると癇癪を起す子供かあんたは」

破壊神と化したトッポを子供と評するモンデル。

「ぬぅんっ」

手に光球が現れたかと思うと撃ちだされたそれはまっすぐモンデルへと向かって来る。

「破壊のエネルギーだとっ!くっ…」

寸前で避けたモンデルの後ろではカチカッチン鋼が抉れるように消滅していた。

「しかも躊躇いも無しに撃ってくるとは…なるほど…」

ジレンが居るし例えモンデルを殺してしまっても失格になっても構わないと言う事なのだろう。

「だりゃりゃりゃりゃっ!」

先発で気弾を飛ばしてみるが、破壊のエネルギーで体表を覆っているのか触れた瞬間に消滅してしまいダメージが無い。

大き目の気弾は極小の破壊のエネルギーを飛ばして消し飛ばした上で飛んでくるそれに当たればこちらが消失するだろう。

「さすがにあれは卑怯じゃない?」

格闘戦に持ち込んでも触れればこちらが消滅する。

「ルール上、殺せば失格というペナルティしかありません」

そう大神官様からのお言葉。

つまりトッポが失格になるのと同時にわたし達が消滅してもルール上問題は無い。

やってられるかっ!

相手はなりたてとは言え破壊神。もう超サイヤ人ゴッドでは相手取るのは難しい。

最低同じステージに立たなければ…

「ぬぅんっ!」

トッポの少し大きめの破壊のエネルギーがモンデル目がけて飛んでくる。

それを避けずに包み込まれてしまうモンデル。

「くっ…」

「なっ!?」
「バカなっ!」「ビーデルさんっ!」

破壊のエネルギーのより消失するはずのモンデルはしかしそのエネルギーを全身から吸収する事で消滅させていた。

そして…

「この技はあまり見せたくなかったんだけどね」


「あら、まぁ…これはこれは」

「破壊神…だと…?」

モンデルがした事は以前ビルスが最初に地球に来た時にモンテがやったようにそのエネルギーを集めてその身に吸収したのだ。

「おおおおおおっすごいねぇ」「うん、すごいねぇ」

「モンデルも破壊神になったね」「うん、なったー」

全王様はきゃっきゃと喜んでいるようだ。


「破壊神モンデル…」

そうして吸収した破壊のエネルギーを糧にして自分の中の殻を打ち破り、ここに破壊神として再臨したモンデルが中空からトッポを見下ろしていた。

モンデルが破壊神になろうがトッポの気迫は変わらず。

もうここに来て言葉などは必要なかった。

どちらともなく駆けるモンデルとトッポ。

「はぁっ!」「むぅんっ!」

同じレベルの者同士、ただ拳を振るうのみ。

ドウゥン、ドゥンと空気を震わせる音が武舞台に響く。

「まだだ、まだわたしはこんなもんじゃねぇぞーーーっ!」

赤かった髪が逆立ちピンクに染まった。

「なっ!?超サイヤ人・ロゼだとっ!?」

ジレンとの戦いの中一瞬だけ止まったベジータが驚愕の声を上げていた。

神の領域に立ったものが更に超サイヤ人に覚醒する事で変身できる未だかつてただ一人しか成功した事の無い変身を遂げたモンデル。

互角だった戦いが一気にモンデルへと傾いた。が、しかし…

「髪の色が変わったくらいで舐めるなっ!」

トッポもまだ成長途中なのだろう。

さらに神の気を膨れ上がらせると突き出した五本の指先から破壊のエネルギーを連射する。

「くっ…」

かわし、弾き、避けて応戦するモンデル。

「はぁっ!」

「ぬぅんっ」

隙をみて気功波を放つがトッポが振るった逆水平チョップに切り裂かれ武舞台を削るだけに終わった。

その後も激しいぶつかり合いは続く。

「くっ…まだ押し切れないのかっ…」

ならば界王拳か?

いや…わたしが好きなのは変身だ。変身する事に人生を賭けて来たと言っても過言では無い。

ならば…

ドドドドッ

気功波をまき散らしトッポの視界を奪うとバク転しながら距離を取るモンデル。

「子供騙しよ」

トッポの振った拳で粉塵諸共吹き飛ばされてしまうが、時間は稼いだ。

「はあぁぁあぁあああぁぁぁぁぁああああああっ!」

神の気もサイヤ人のパワーも限界まで高め、自身の殻をさらに破るイメージで…

成功例は既にベジータが見せているだろっ!

ジレンと戦っているベジータは超サイヤ人ブルーを更に進化させすがすがしいオーラを纏っている。

そう、あれだ。わたしが変身するのは…

「はぁーーーーーーーーぁっ!!!」

一瞬、足元に銀河を幻視した。

ピンクに逆立っていた髪の毛は鮮やかさを増し、体からは銀の粒子を乗せた薄桃色のオーラが立ち昇っている。

「はぁ…はぁ…はぁ…ふっ」

武舞台を蹴ると破壊神と化したトッポでも知覚できない速度で距離を詰めると拳を突き上げるモンデル。

「なにっ!ぐはぁっ」

鳩尾に拳を喰らい吹き飛んでいくトッポ。

細身で巨漢を軽々と吹き飛ばすその力に観客席が騒めいた。

「ぬぅ…がぁあっ!」

瓦礫を払いのけて立ち上がったトッポは近づけれまいと無数の破壊のエネルギーを飛ばすが、モンデルは涼しい顔で一歩一歩前へと歩いて来る。

最小限の動きで最大限の効果を得ているかのように弾く破壊は最小に、かわす動きすらまるで暖簾をくぐっているように軽やかだ。

「おいウィス、あれは」

「はい。あれはベジータさんと同種の変身と言う訳じゃありませんね。本人に自覚が有るのかは分かりませんが、もともとその素養は有りました」

「結論を言えウィス」

「ビルスさまもお気づきの通りですよ」

「身勝手の極意を身に着けた神になったサイヤ人の超サイヤ人」

「差し詰め超サイヤ人ロゼ・極と言った所でしょうか」

大技に切り替えようとしたトッポに一瞬の内に懐に入り回し蹴り。

「ぐっ」

吹き飛ばされながら繰り出したトッポの拳は空を切るばかり。

逆にモンデルの攻撃は確実にトッポへダメージを与えていた。

モンデルはトッポの顎を打ち上げ吹き飛ばしてから気を溜め始める。

「かーめー」

「ぐっ…」

「はーめー…」

「舐めるなっ!」

巨大な破壊のエネルギーを作り出したトッポは振り下ろす様にモンデルへと射出した。

「波ぁーーーーーっ!」

それと同時に撃ちだされるモンデルのかめはめ波。

モンデルのかめはめ波はトッポの破壊のエネルギーを上回る威力で押し流し…

「ぐわぁああああぁああああああっ!」

トッポを場外へと押し出す事に成功した。

「はぁ…はぁ…はぁ…ぐっ…」

今の攻撃で融合時間を使い切ってしまったようでモンテとビーデルの二人に分離してしまった。

モンデルとトッポの攻防がすさまじかったのだろう。足場にした武舞台はついに耐えきれなくなって落下。

分離と同時に意識を失ったビーデルともども落下していった。

わたしも意識を失っていたい…わたしも自由落下している事だしこのまま…

「モンテっ!狸寝入りは分かっているぞっ!」

「ひぃっ!?」

ビルス様の激に反射的に意識が覚醒し咄嗟に武舞台へとしがみついてしまった。

「はぁ…はぁ…ぐぅ……はぁ…」

体の中で暴れる気は分離の寸前にビーデルではなくわたしが全て抱え込んでいる。

こう言うものの制御は慣れているのだ。だてにウィスさんの地獄の特訓を受けていない。

体がとても痛かったが気力で受け流すと武舞台を上る。

向こうの戦況はと伺えばどうやら三人とも満身創痍のようだが、まだジレンの方が余力を残しているようだ。

途中感じた悟空さんの気は熱を帯びていて横目に見た時には髪の毛が銀色に染まっていたから恐らく身勝手の極意・極を発動したはいいが、それでも倒しきれずに満身創痍なのだろう。身勝手の極意はとっくにきれているようで黒髪に戻っている。

ベジータさんも限界を超える力の行使で二人とも超サイヤ人にも変身出来ないほどに消耗していた。

二人の体力を回復させようにもそもそもそれをするだけの力がわたしにも残されていない。

今もジレンの気弾をどうにか二人でバリアを張って凌いでいた。

バリアかぁ…偶にあの二人って器用な真似するよね。

超サイヤ人に変身できるだけの余力は無い。

しかし、やはりわたしは最後まで変身に拘るのだろう。

右手に残った気を集中させるとそれを上空へと打ち上げる。

ぐわっと振り上げた手を握り込み…

「弾けて混ざれっ!」

「……?」

見上げたジレンは意味が分からず。

「あれって」

「何っ!…パワーボールだとっ!?」

一回見た事がある悟空と自身も作り出せるベジータは驚愕する。

作り出したのは幻影の月。

その光る球体を見上げるとドクンドクンと鼓動が早くなっていくのが分かった。

更に体が膨れ上がり、手は毛で覆われ着ていた服ははじけ飛ぶ。

「すごーい」「モンテ大きくなったね」「うん、大猿だぁ」「すごーい」

突如巨大化したモンテに全王様は大喜びだ。

「カカロット、避けろっ!」

「くっ!」

「グォオオオオオオオオオオオっ!」

その巨体に似合わない俊敏さで走るとそのままジレンに倒れ込むモンテ。

「おおおおおおおおっ!」

「ごぁあっ!?」

下敷きになっていたジレンが繰り出した拳に弾き飛ばされ悶絶しながら吹き飛んでいくモンテ。

「カカロットっ!今だっ!」

「ああ、わかってっさっ!」

体勢を崩したジレンに最後の力を振り絞り超サイヤ人へと変身するとジレンの胴へと二人がかりでタックルして武舞台から押し出す。

「おおおおおおっ!」

「はぁああああああっ!」

「まだだっ!」

必死の抵抗を試みるジレン。

「俺達サイヤ人をなめるなよっ!」

ここで落とさなければ勝機は無い。

「勝のはオラたちだあぁああああっ!」

抵抗するジレンを悟空とベジータが二人がかりで今度こそ武舞台から突き落としたのだった。

「悟空さん、ベジータさん、ジレンさん、失格です」

大神官様の声が響く。

今武舞台に居るのは瓦礫の上でうずくまっているモンテただ一人。

「優勝は第7宇宙です」

歓声は少ない。もともと観客の少ない試合だ。

喜びの声を上げているのは第7宇宙のメンバーくらいのものだろう。

ジレンが落とされた事で第11宇宙も全王様により消滅させられてしまった。

「さて、優勝者であるモンテさん願いをどうぞ」

「…その前に服貰っていいですか?全裸なんで」

大猿化したから服が破れちゃったんです。

「あら、私とした事が」

ビーと大神官様から光線のような物がモンテに放たれると綺麗なドレス姿に変わっていた。

優勝者へのサービスと言う事なのだろう。

「さて改めて願い事を」

優勝者に与えられるスーパードラゴンボール。その願い事はおおよそ叶えられないものは無い。

だからモンテがモンテになる前の世界に戻りたいと言えば恐らく叶うだろう。

そこは地球が一瞬で無くなると言う事も、世界が次の瞬間には消滅してしまう事も無い世界。

当然、願い事は決まっていた。

「わたしの…願いは…」



……

………

「ほら、モンテ。そんなに暇しているのならパンちゃんの面倒を見ててちょうだい」

悟飯くんの家でゴロゴロしているモンテ。

結局モンテは現実世界には帰らずに未だドラゴンボールの世界に居る事を選んだ。

記憶の薄れた過去の自分に完全に別れを告げたのだ。

モンテはスーパードラゴンボールには消えてしまった宇宙を復活させてくれと願い、終わってみればただの徒労に過ぎない力の大会は終わったのだ。

「きゃっきゃ」

「いだだだだっ!さすがサイヤ人…侮りがたし」

抱いたパンちゃんが引っ張ったモンテの頬は赤くはれていた。

「平和が一番。この時の為に頑張れるわ」

「なんだろう…モンテと居ると絶対その言葉からは程遠いと感じてしまうのは」

「失礼なっ」

「ふふ…冗談よ。それよりも良かったの?スーパードラゴンボール」

とビーデル。

「良かったんだよ。あの大会は全王様が各宇宙の人間レベルを確認するためのもので、あの回答以外じゃきっと第7宇宙を消していたはずだからね」

「おっかないのね、全王様って」

「まぁ、しばらくはゆっくりしようよ」

「はいはい。まぁ絶対に騒々しくなるとは思うけどね」

バタンと家の扉が開く音と共に道着を着込んだ悟空さんがあらわれた。

「モンテいっかな」

「悟空さん。ちょうどモンテは来てますよ」

そろーと逃げようとしていたモンテを捕まえるビーデル。

「え、ちょ…」

「ズルいぞカカロット。今度はオレ様がモンテをボコる番だろうっ」

「硬い事いうなよベジータ」

遅れて現れたベジータがひどい事を言っている。

「わたしの平穏無事な人生って…」

「私、絶対にモンテは平穏無事な人生はおくれないと思うな」

ビーデルの止めの一撃にモンテは撃沈。

「やっぱり帰っていればよかったーーーーーーーっ!!」

モンテの騒がしい日常はまだまだ続いて行くのであった。 
 

 
後書き
これにて一応の終了となります。書きたいから書いた。そんな作品ですが楽しんでいただけたのなら幸いです。 
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